2016年12月6日火曜日

札幌支部のホームページを ご覧ください

日本中国友好協会札幌支部は、支部のホームページを、2015年10月に開設しました。
 日中友好新聞札幌版を中心に掲載しています。札幌版の新聞では紙面の関係で写真は1枚か2枚などになっていますが、ホームページでは、枚数制限がないので多数載せています。
 ぜひご覧ください。
また、札幌支部のホームページから中国語教室のホームページ、太極拳サークルのホームページにアクセスできますし、日中友好協会本部のホームページや北海道支部連合会のホームページにアクセスし、各支部の連絡先から苫小牧支部のホームページにもアクセスできます。
 ホームページ開設いらいのページビュー履歴は、7861件です。
 11月のページビューは423件です。
 閲覧者は、日本が多いですが、アメリカ14件、スペイン5件、フランス3件、ウクライナ1件などです。

年末募金と会員拡大のお願い

 日中友好協会札幌支部は、12月6日、支部理事会を開催し、室蘭での中国人殉難者慰霊の集いや会員の増減など主な活動について総括し、12月、1月の活動について討議しました。
 2月の元道連会長の山崎幸さんのご逝去や、会員の転勤などで全体として、会員の減少傾向が続いてきています。全国大会や11月全国理事会でも会員の拡大にとる組むことが決定されています。札幌支部としても減少傾向に歯止めをかけるとともに会員や準会員の拡大に取り組むことを確認し、会員の皆さんへご協力をお願いすることにしました。
 また、例年のことでありますが、支部財政の強化のために、年末募金を会員・準会員の皆様に特段のご支援・ご協力をお願いします。
 12月分の会費や準会費の納入・送金にあわせてくださると大変助かります。
 12月の課題で特別重要なのは、日中友好協会のカレンダーの普及です。あと残数が5本になりました。
 中国百科検定問題で論議が集中しました。
 1月15日、日曜日、午後3時からかでる2・7の730研修室で慶応大学法学部の大西広教授(日中友好協会副理事長)を講師に中国問題講演会を開催します。
 多数の会員・準会員の皆さんが友人・知人をお誘いあわせてご参加されることをお願いします。3月20日に行われる第3回中国百科検定にむけて行いますが、中国百科検定を受けない方も是非ご参加くださるようお願いします。
 1月29日12時からKKRホテル札幌で開催します「日中友好協会新年交流会」にも多数ご参加されますようにお願いします。中国総領事館から毎年領事が参加されますし、在日華僑の皆さんも参加されます。有意義な交流会にしましょう。

2016年12月2日金曜日

 中国問題学習会 ~第3回中国百科検定にむけて~

 慶応大学大西広教授(京都大学名誉教授)は日中友好協会副理事長を務められていますが、来年の1月に札幌に来られる機会がありますので、1月15日(日)、先生の空いた時間にあわせて学習会の講師をお願いしました。
 大西先生には以前にも「中国問題講演会」の講師をお願いしましたが、今回も「中国問題学習会」の講師をお願いしました。
 大西広先生は、協会の中国百科検定の中心的な役割を果たしてきています。3月に「第3回中国百科検定」が行われますが、この検定にむけての講座的役割も含めてお願いをしました。
 お誘いあわせのうえ、多数の皆さんが参加されますようお願いします。
と き 1月15日(日) 15:00~17:00
ところ かでる2・7  730研修室
   (札幌市中央区北2条西7丁目)参加費無料

しめやかに 席占明さんを偲ぶ会を開催

日本中国友好協会と親しかった華僑の長老・席占明さんが、昨年11月12日、90歳で亡くなられ、一周忌として偲ぶ会が、11月11日、ホテルガーデンパレスで開催されました。

 孫振勇さん(中国駐札幌総領事館総領事)を顧問として、発起人は、華僑の呉敦さん(株・ノーステクノロジー代表取締役)、曲健三さん(株・晋南貿易代表取締役)、張相律さん(株・北海道チャイナワーク代表取締役)、張豫濱さん(在日中国科学技術者連盟北海道分会会長)、巴特尓さん(北海道華僑華人連合会会長)、田義之さん(北海道中国会会長)、そして、私共の小川勝美さん(日本中国友好協会札幌支部理事長)、青木雅典さん(北海道日中友好協会会長)、古川隆之さん(日中友好道民運動連絡会議議長)が加わり、約30人が参列し、献花、献杯のあと、席占明さんの思い出などを語り合いました。
 
 協会からは、鴫谷節夫道連会長、小川札幌支部理事長、三木ふみよ事務局長、影浦貞宏事務局長の4人が参列しました。
 呉さんは席さんの経歴を紹介しました。席さんは、1925年に山西省陽高県に生まれ、1944年に北海道帝国大学農学部に留学し、新中国成立の年1949年の北海道札幌華僑総会創立に奮闘し、事務局長兼副会長を経て、2002年5代目会長となりました。その間、68年から中央区のエイトビルで中華書店を開き、76年から2002年まで北大の中国語講師をされました。
 
  奥様の周玉蘭さんは、このような会を催してくれたことに感謝を述べました。
 鴫谷節夫道連会長は、戦時中に中国から強制連行され、戦後13年間北海道中をさまよった劉連仁さんが当別で発見保護された時、席さんが通訳をされ、身の回りのことを熱心にお世話し、帰国後も何度も来日された劉連仁さんと交流してきました。
 席さんは劉連仁さんと昭和鉱業まで一緒に行き、間違いなく強制連行されたところであることを証明し、検察で証言しています。劉連仁さんが帰国するときは東京まで付き添い、横浜から見送っています。昨年の第50回中国人殉難者全道慰霊祭に、御子息の劉かん新さんと孫の劉利さんをお呼びしました。その慰霊祭の前日に札幌の小川さんと席占明さん宅に伺った時のことなども述べられました。

 最後に、曲健三さんが、席さんのご苦労をねぎらい、閉会のの挨拶をしました。
 この夜は、老華僑、新華僑の皆さんが一緒になって戦後大変苦労をなさりながら、異国の地で、華僑の皆さんのために尽力された席占明さんのために催された、心のこもった温かい会となりました。
                                      発起人代表の呉敏さんの挨拶
                     謝辞を述べる周玉蘭さん
                    席さんについて話す鴫谷節夫道連会長
                祭壇の前で周玉蘭さんと日中友好協会の人たち
                  閉会の挨拶を述べる曲健三さん
                   終了後参加者全員んで記念撮影

2016年11月9日水曜日

日本中国友好協会太極拳普及40周年記念 太極拳全国交流会

11月7日、太極拳普及40周年記念表演会が、東京武道館で行われ、全国各地から約千六百人が集まり、52種目が表演されました。
 また、前日には、ホテルラングウッドで盛大に祝賀会が行われ、全国から約二百七十人が集まり、各地の踊りなどで盛り上がりました。札幌からは北海盆唄に乗せて、先ごろプロ野球で日本一となったファイターズの揃いのユニホームを着て、団扇には「40周年おめでとう」と書いて踊りました。
 小樽支部は5人が当日の大雪で千歳空港に12時間待機させられ、祝賀会には残念ながら参加できませんでしたが、次の日の表演会には間に合いました。札幌の野村競子さんも大雪のため2日間とも参加できませんでした。
 次の日の表演会には、札幌支部13人、小樽支部6人が参加し、北海道出身のミュージシャン遠音の「ОUR ОWN WAY」の美しい音色にあわせて一糸乱れず6分間演じ切りました。
 他にも、札幌支部からは、全国の方々とともに、八十八式(全体90人)に2人、四十八式(全体91人)に2人、陳式簡化(全体77人)に8人、本部指導員による二十四式(全体72人)に3人が参加し大きな拍手をいただきました。
 東北大震災に見舞われた東北ブロックは、150人が揃いの桜色のTシャツ黒ズボンで「花は咲く」の音楽で二十四式を見事に演じ、惜しみない声援が起きました。
 プログラム最後は、武術太極拳全日本ナショナルチーム強化コーチの李自力老師による三十二式剣と楊式、中国国家一級運動員の劉志老師による南拳と陳氏太極拳の表演に万雷の拍手が起こりました。
 参加者からは「来てよかった」「全国には多くの仲間がいてびっくりした」「一流の太極拳は何と上品なことか」などの声がありました。
 功労者表彰も行われ、34年以上太極拳をつづけた方々、東京本部の松田英子審査委員長、高橋清枝太極拳委員長のほか、北海道からは、小樽支部の鴫谷節夫さん、今ゆり子さん、札幌支部の野村競子さん、大友玲さん、三木ふみよが表彰されました。      



2016年11月8日火曜日

北海道華僑華人連合会の焼肉パーティー

 恒例の北海道華僑華人連合会の焼肉パーティーが、11月5日、札幌市白石区のアサヒビール園はまなす館で開かれ、札幌支部から小川勝美理事長と影浦貞宏事務局次長が参加しました。
 北海道華僑華人連合会の巴特尓(バートル)会長の挨拶しました。来賓として、中華人民共和国駐札幌総領事館の孫振勇総領事は、今の中国政府の取り組み方向などを詳しく紹介し、中国と日本の交流が発展してきていること、特に、来日する中国人観光客が伸びてきて、年内に6,000万人を超えるのでないかと述べ、北海道華僑華人連合会の皆さんが日本の皆さんとの民間交流を発展させていることを高く評価し、激励するお祝いの挨拶を述べました。また、日本中国友好協会札幌支部の小川勝美理事長は、今年8月から9月にかけて中国平和の旅を22人の参加で行ったことを述べ、チチハルの毒ガス被爆の現場を視察したり、ハルピンでは昨年8月オープンした日本軍の細菌部隊731部隊の記念館を見学してきたこと、瀋陽で和9・18歴史博物館を見学し、撫順では平頂山事件の現場に建つ資料館や戦犯管理所などを見学したことを紹介しました。私ども協会は、日中不再戦の運動を柱に据えて活動してきていること紹介しながら挨拶をしました.民進党の星野高志道議会議員は道議会の活動に触れて祝辞を述べました。参加者全員で乾杯をし、おいしいビールと焼肉を楽しく、にぎやかに食べました。恒例のビンゴゲームを行い参加者全員に賞品が当たりました。カラオケもおこなわれ、孫振勇総領事が2曲を歌い,2曲目の「酒よ」を歌った時、影浦貞宏事務局次長が飛び入りで、得意な指笛で伴奏しました。最後に胡軍毅名誉会長が閉会挨拶を行い、恒例の焼肉パーティーは終了しました。


           胡軍毅さん、バートルさん、孫振勇総領事、唐璞総領事夫人、影浦さん
                             小川さん
                      挨拶する孫振勇総領事
                司会者と一緒にカラオケを歌う孫総領事
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・指笛で伴奏する影浦さんと歌う孫総領事

2016年11月4日金曜日

中国問題学習会 ~第3回中国百科検定にむけて~

 慶応大学大西広教授(京都大学名誉教授)は、日中友好協会副理事長を務められていますが、来年の1月に札幌に来られる機会がありますので、1月15日(日)、先生の空いた時間にあわせて学習会の講師をお願いしました。もちろん無償で。
 大西先生には以前にも「中国問題講演会」の講師をお願いしましたが、今回も「中国問題学習会」の講師をお願いしました。
 大西広先生は、協会の中国百科検定の中心的な役割を果たしてきています。3月に「第3回中国百科検定」が行われますが、この検定にむけての講座的役割も含めてお願いをしました。
 お誘いあわせのうえ、多数の皆さんが参加されますようお願いします。

と き 1月15日(日) 15:00~17:00
ところ かでる2・7  730研修               参加費無料

「憲法公布70年」、「安保関連法の廃止」を掲げ ~ 「私たちは戦わない」と集会・パレード

 憲法公布70周年の11月3日、みぞれ混じりの雨が降るなか、札幌市大通公園で「憲法公布70年、安保関連法の廃止」を掲げて「これまでも これからも 私たちは戦わない」と集会が開催されました。
 この集会は北海道弁護士会と札幌・旭川・函館・釧路の各弁護士会が主催し、各団体や市民に広く呼びかけて開催されたものです。
 日中友好協会札幌支部から小川勝美理事長、三木ふみよ事務局長などが参加しました。自由法曹団北海道支部長の佐藤哲之弁護士などの会員弁護士も参加しました。北海道労働組合総連合などの労組や民主団体、市民が約千人参加しました。
 道弁護士会の太田賢二理事長は「これからも市民とともに安保法制の廃止のために頑張ってきましょう」と呼びかけました。
 ゲスト・スピーカーの山口二郎法政大学教授は「憲法の理念を守るという同じ思いを持つ人たちと手を携えて、日本を覆う暗雲を払うため力を尽くそう」と訴えました。
 千歳市の自衛隊員の息子を持つ母親が海外派兵反対の思いを語りました。
 集会参加者は大通西11丁目から札幌駅前の道庁近くまでパレードを行いました。
 参加者は「戦争放棄を誓ったはずだ」「九条守って未来を守ろう」「戦争しないで平和をつくろう」「安全保障法制はいらない」「集団自衛権はいらない」「憲法違反の法律無効だ」「自衛官を戦地に送るな」などのスローガンをサウンドロック調に唱和しながらパレードを行いました。
                    集会でNО!WARのポスターを掲げ
                       傘をさしての集会
                     小川勝美理事長と小川美智子氏
傘をさしてのパレード

2016年10月7日金曜日

北海道大学法学部吉田邦彦教授の毒ガス兵器遺棄を巡る戦後責任問題についての研究報告会

9月23日、北海道大学人文・社会科学総合研究棟で開催された北大民法研究会で、日中道連主催の中国旅行に参加された吉田邦彦教授が「中国での毒ガス兵器遺棄を巡る戦後責任問題ーーーチチハルの毒ガス被害者の聞き取りを受けて」のテーマで報告されました。日中友好協会から小川勝美道連事務局長、河野紘苫小牧支部事務局長が出席しました。
 吉田教授は、道連主催で行われた中国旅行(8月26日から9月1日)に参加されたのち、独自に毒ガス被害者に面会されました。報告はこれを受けての研究報告でした。チチハル事件んの被害者の楊樹茂(58歳)さん、憑佳緑(23歳)さん、千景芝(68歳)さん及びフラルキ事件の李国強・王雅珍ご夫妻と面会されています。さらに、すでに結審している4つの裁判(いずれも原告敗訴)の経過・内容について解説がありました。被毒時から13年~29年もの時間を経過しているにもかかわらず後遺症に苦しんでいる被害者になんら手を差し伸べられていない現状に大きな問題があると研究者の立場で報告しました。加えて、吉田教授は広島県大久野島での毒ガス製造工場跡を視察され、そのことについても触れられました。また、コメンテーターとして淡路剛久立教大学名誉教授の参加があり発言されました。
 出席した学生や他の研究者から、こうした事実を広く伝えて、世論を喚起していくことがこの問題の解決に大切だとの意見が出されました。
                             パワーポイントを使って 報告する吉田邦彦教授

第24回 室蘭で 10・9 中国人殉難烈士慰霊の集い

10月2日、秋晴れの下、室蘭市イタンキ浜の中国人殉難烈士慰霊碑前で、「第24回10・9中国人殉難烈士慰霊の集い」が開催され、58人が参加しました。
 参会者全員で黙祷をささげたあと、松原剛実行員会代表は「個人参加の実行委員会をつくり、幅広い市民に呼びかけ、1993年10月9日にイタンキで遺骨が発掘された日にちなみ10・9を冠した慰霊の集いを開催し、以来毎年開催してきた」などの挨拶が行われ、続いて参会者が次々と献花を行いました。
 中国人殉難者全道慰霊祭の鴫谷節夫事務局長(日中友好協会北海道連会長)などが来賓挨拶をされました。
 中国から室蘭工業大学に留学している3人の学生も紹介を受けました。
 また、室蘭合唱団「あすなろ」の皆さんが「砂に消えた人々」を合唱しました。
 鴫谷節夫道連会長が慰霊の太極拳を表演しました。
 札幌支部からは、小川勝美理事長、影浦貞宏事務局次長と教育大学の本庄十喜先生が参加しました。
 午後2時からは中小企業センターの大会議室で懇談会を開き、「証言 侵略戦争 人間から鬼へ、そして人間へ」のDVDと「中国人強制連行犠牲者の遺骨発掘時(1954年10月9日)の記録」のDVDを視聴しました。
 懇談会では、様々な意見などが出され、また、犠牲者の数と遺骨の数の違いなどに質問が出され鴫谷会長が丁寧に答えていました。
 また、慰霊の集いと懇談会に伊達高校放送局の生徒さん2人が参加し、高文連のコンクールに慰霊碑や集いを取り上げたいと話していました。






伊達高校放送局のみなさん
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 月寒高校放送局が劉連仁をテーマに

10月12~14日の3日間、江別市民会館で開催される「第55回高文連放送コンテスト石狩大会」に月寒高校放送局は、ラジオドキュメント部門に劉連仁の過酷な運命を取り上げることにしました。
 劉連仁は、1944年秋、中国山東省草泊で突然日本軍に拉致され、雨竜郡沼田町の明治工業昭和鉱業所に連行された中国人です。極悪な環境と過酷な強制労働に耐えかねて終戦の直前に脱走。終戦を知らず13年もの間、北海道の山野を逃げ回った人です。
 9月25日、局長の谷奥季穂さん、局員の薄木楓香さん、小泊有生さんの3名が日中友好協会札幌支部事務局次長の影浦貞宏さん夫妻の案内で、「劉連仁碑を伝える会」の三上勝男会長、大嶽秋夫事務局長、今野一三六代表代行と若葉会館でお会いし、「劉連仁生還碑」を訪問。三上会長などから生還碑建立の経緯などを聞きました。谷奥さんはインタビューを終えて「大変ショックを受けました。5分間の短い発表ですが一生懸命まとめたい」と話していました。


中華人民共和国成立 67周年祝賀会が盛大に開催

9月26日、札幌パークホテルで、総領事館主催による「中華人民共和国成立67周年祝賀会」が、盛大に開催されました。
 日本中国友好協会札幌支部から、小川勝美理事長、三木ふみよ事務局長、影浦貞宏事務局次長の3人が参加しました。
 中国総領事館の孫振勇総領事は、「67年前に成立した新中国は、貧しく、戦争の被害が大きかったところからのスタートでした。今日では、世界第二位の経済大国に発展し、外貨準備高も世界一になるなど歴史的な発展を遂げてきました。中国と日本との関係も大きく発展し、中国と日本の往来は700万人を超え、貿易高も3000万ドルを超えた。飛行機も週1100便が飛んでいます。北海道への旅行者は、2015年の外国人旅行者の内、中国からの来訪者が63%を占めており、香港、台湾、マカオを加えると65%にのぼっています。中国と日本は平和的発展と協力をウイウイの関係で進めたい」などと挨拶されました。
 副知事や秋元克広札幌市長などの祝辞の後、祝宴に入り、日本の各界の皆さんや華僑の皆さんなどが挨拶を交わし、交流しました。
 ステージでは中国琵琶やニ胡の演奏が行われ、北海道華僑華人連合会の合唱サークルが副会長で私どもの中国語教室の楊志剛先生のアコーディオン伴奏で合唱を披露しました。
                                                挨拶をされる孫振勇総領事
楊志剛先生のアコーディオン演奏で合唱する皆さん
孫総領事夫妻と記念撮影。左から影浦、小川の両氏、右から三木ふみよさん、周玉蘭さん。

2016年9月9日金曜日

中国東北地方 歴史と文化の旅 8月26日~9月1日 22人が参加

 8月26日、千歳空港を発って韓国の仁川経由で中国の瀋陽に着き、新幹線でハルピンに着きました。
 ハルピンでは、昨年8月15日に開館した旧日本軍731部隊の展示館を見学。
 日本語による説明を聞けるイヤホーンが配布され、各展示品や写真の前に行くと自動的に説明が入り、説明を聞きながら展示品を見て回ることができました。
約1時間で展示資料館を見て、専用の観覧用の車で広い731部隊の細菌戦のネズミの飼育場跡や人体実験・凍傷実験などを行った各施設址を見て回りました。731部隊が撤収するとき爆破した大型の焼却炉の一面の壁と3本の煙突が残っていました。
 昨年の展示資料館のオープンに合わせて、施設址の周辺も整備されていました。
 ハルピン駅に開設された安重根記念館も見学しました。
 ハルピンから新幹線でチチハルに向かいました。
 苫小牧支部の河野さん姉弟の生家跡を探しました。姉の生家跡も弟の生家跡も高層マンションが建っていました。
 チチハルでは毒ガス兵器と製造していた建物跡を見学し、遺棄した毒ガスで被害が出た現場を見学(マンションの広場に地下駐車場づくりの中でドラム缶5本の毒ガスを重機で掘り出して被爆)しました。
 チチハルから新幹線で瀋陽に移動。新幹線の左右に大慶油田の採油機が動いていました。また、地平線までの高粱畑が広がっていました。
 瀋陽からバスで撫順に行き、石炭の露天掘りを見学し、撫順戦犯管理所跡を見学しました。
 平頂山事件の現場に建つ資料館を見学。慰霊の花輪を献花し黙祷しました。
 瀋陽に戻り、9・18歴史博物館を見学、張学良の銅像も見学(2001年死亡後、国共合作の評価が高まり像が建立)しました。
凍傷実験を行った建物
           
                                       関東軍731部隊の記念館の写真


22人の参加者が731部隊の記念館の写真

チチハルの河野紘さんのお姉さんの生家跡のマンションの前で
撫順戦犯管理所の記念碑の前で

チチハルの毒ガス兵器製造所跡

チチハルの毒ガスで汚染した土をグランドに撒いた第5中学校の前で

2016年9月7日水曜日

 北区革新懇学習講演会  「中国の政治を考える」  慶応大学東アジア研究所所長高橋伸夫教授

9月5日、北区民センターにおいて、「中国の政治を考える」と題して、慶応大学法学部教授・同大学東アジア研究所所長の高橋伸夫氏を招き、学習講演会を開き60人が参加しました。主催は札幌市北区革新懇だが、後援に日中友好協会も加わわりました。
 高橋教授は、4つの問題点から述べられました。
 先ず、「中国の政治体制の起源」はどこから来るのか。中国伝統のエリート主義である賢人集団が文化水準の低い民を治めるという考え方があり、昔は科挙に合格した官僚たちが治め、現在はエリート大学卒業者が治めるようになった。初期の共産党員は教育を受けていないものや小学校卒業者が約9割を占めていたが、現在は約1割に減少している。また、急速な近代化を目指した国民党の開発主義にも似て、先進国に早く追いつくため権力の集中を行っている。また、旧ソ連の政治体制の「国家化された党」と同じく、国家と共産党が一体化され、両者の境界線が不明瞭である。共産党の決定が政府の政策の決定となっており、「以党治国」である。
 次に「政治体制を支えるイデオロギー」について。当然、マルクス主義もあるが、国家を崇拝するナショナリズム・強国への夢とは矛盾しており、また、中国の伝統的な価値観である儒教とも矛盾してしまう。
 次に「中国の政治の特徴と動態」について。
 中国の政策決定はどの様に決められているのかよく分からず、権力の下降過程に大きな比重がおかれている。政策を批判すべきマスコミや労働組合、全人代も支持するだけになっている。そのため、人々のネガティブフィードバックが効きにくく、いわゆる「中国の振り子」といわれる様に、政策が極端から極端に走る傾向がある。この政治システムでは、人々の要求が単純であれば機能しやすいが、多様化していくと無理が起きてくる。しかし、文革が終焉し、1979年の「北京の春」があったが、「文革の前に戻ろう」といった考えがあっても、民主主義の構想はなかった。中国の未来は民主化は困難であるが、権威主義体制の維持は次第に難しくなるのでないかと述べられました。

パソコンのパワーポイントを使って講演する高橋伸夫慶応大学教授

2016年9月6日火曜日

 2016年 第36回 さっぽろ平和行動 8・15 反戦街頭宣伝行動

2016年さっぽろ平和行動実行員会(北海道平和婦人会、札幌地区労連、北海道憲法会議など、日中友好協会札幌支部も参加団体)は、8月15日午前11時から30分間、札幌市中央区南1条西2丁目の交差点四つ角(池内前)で、約50人の参加者が『「戦時中の召集令状」に「これが赤紙です」記した赤い紙のチラシを配布しました。
 日中友好協会札幌支部からは小川勝美理事長と影浦貞宏事務局次長が参加し、「これが赤紙です」「ぜひお読みください」などと声をかけながら通行する市民に配布しました。
 池内前の宣伝カーからは、平和婦人会の細川久美子会長や北海道憲法会議の斉藤耕事務局長・弁護士などが戦争法を廃止しようなどと訴えました。
 正午からは、貸し切り市電「8・15走れ平和号」が4丁目電停から一周しました(約1時間)。

                                 赤紙を配布する小川勝美理事長と影浦貞宏事務局次長

2016年8月5日金曜日

元日中友好協会追分支部長 梅野勝氏を偲んで   苫小牧支部 伊藤 貞市

突然7月16日、追分支部の水間淳一支部長から元支部長梅野勝さんの訃報が入り、ご家庭の事情により葬儀は家族葬と聞きました。
 僕と梅野勝元支部長は日中友好運動での付き合いで始まり、一言振り返ると追分支部の結成は1965年で中国文化革命の前日でした。結成当時は町内各層、各界の人たちが名を連ねており、中国民芸品の即売会など多彩な催物を開催していました。
 僕が結成2年目に支部事務局長に推薦され、梅野さんとの付き合いが始まりました。
 しかし、追分支部の最大の危機は、1974年集金体制の乱れと国鉄職場での動労分裂の厳しい情勢と組合事務所の再建のときでもあったので、どうしても「訪問集金体制組織」ができないとの問題があり、また、会員も激減したことから掘り下げて討論し、1、組合員の会員・読者の集金は職場で行い、2、他は訪問集金で合意。事務局長の活躍もあり以後順調に進みました。 団体の活動に欠かせない情報活動も定期発行しようとの気運も高まり1979年支部ニュースの名称も変わり1980年から「ほんりゅう」を月4回発行し100号記念で会員に親しまれる支部ニュースでした。
 国鉄の分割・民営化(1980年)で追分支部は残ったが役員は梅野勝支部長はじめ3人だけでした(伊藤も苫小牧に転勤)。梅野支部長の「日中友好という平和運動に残る人生をささげたい」との想いは、現在もJR東日本を退職され追分に戻られた人たちに引き継がれ、「伝統ある日中友好協会追分支部」も会員の高齢化の中で奮闘しております。 梅野さん、後輩がこれまでどおり協会を守り続けますので安らかにお休みください。

第15回東アジア青少年歴史体験キャンプ     北海道を舞台に

  第15回東アジア青少年歴史体験キャンプが、7月28日から8月2日まで北海道を舞台に行われました。
 中高生の参加者は、中国から30人、韓国から29人、日本から32人、そして今回初めて台湾から7人の参加がありました。通訳やボランティアスタッフなど総勢161人です。
 1日目は午後に千歳空港に着き、バス3台での幌加内町朱鞠内に移動し、開会式とグループ交流を行いました。
 2日目は、深川市の一乗寺殿平善彦住職の朱鞠内ダム建設時の朝鮮人や日本人のタコ部屋労働などと朝鮮人の遺骨の発掘。昨年、韓国に遺骨を届けてきた内容などの講演を聞き、フィールドワークで、雨龍ダム(朱鞠内湖)や共同墓地などを見学しました。
 3日目は芦別市でフィールドワークで強制連行・強制労働が行われた芦別炭鉱跡を見学しました。
 午後、札幌の隣の当別町に移動し、中国人強制連行の劉連仁さんが戦後13年間も道内の山野を逃げ回り当別の穴の中で発見。無事に生還した地域に建立された劉連仁生還碑を見学しました。
 劉連仁生還碑を伝える会の大沢勉副代表から、中国に帰国した劉連仁さんと町民との交流、1000人を超える人々からの善意の募金500万円で劉連仁生還碑を建立したことなどについて説明を受けました。参加者から「碑の中に丸い球があるが何か」との質問を受け、「彫刻家丸山隆先生が穴ぐらでの枕と劉連仁さんの魂を兼ねて丸い球にしたものです」と大沢さんが答えました。
 4日目は札幌の北海商科大学で、「強制連行・強制労働」の共同授業が行われました。
 最初に、室蘭工業高校の松本徹先生が、18歳で室蘭に来た少年と題して中国人・趙冠英さんの強制連行・強制労働について、18歳の時自宅で日本軍に捕らえられ連行され、鹿部、室蘭、計根別の各地で強制労働させられ、日本の敗戦で横浜に移られた。生前、室蘭に講演に来られたこともある。1954年10月9日から室蘭市民によるイタンキ浜で遺体の発掘をし、毎年慰霊の集いを開催してきていると授業をしました。
 中国の南京師範大学付属高校の徐拙品先生が日本に強制連行されたのは3万8935人、ほかに日本が占領した満州に309万人など華北地域から強制労働者は700万に上る。ニューベルグ裁判でナチスの強制労働は戦争犯罪と裁いたが東京裁判は犯罪にならなかった不十分なものなどと授業をしました。
 韓国の李慶勲先生は、明治の日本産業革命遺産と端島炭鉱などについて、朝鮮人労働者の内122人が死亡。負の世界遺産だなどと授業をしました。
 井上勝生北海道大学名誉教授の「北海道の歴史と東アジア」と題した講演。井上先生は、『金大中自伝』Ⅰ・Ⅱを引用しながら小泉首相との会見で「総理に冗談を話そうと思います」といって「教科書、靖国神社参拝などを話し、これらの問題を解決すれば、あなたを『一生の最上の友人』として尊敬するするが、うまく扱えないのであれば、こんご会っても挨拶もしないつもりです」と述べたのです。自伝では「冗談といったが、実際は冗談ではなかった。最後の頼みだった」と記していますと紹介。井上先生は「教科書のなかの、日清戦争と東学農民戦争」「東学農民戦争の現地調査など」「討伐日本軍と東学農民軍、また、アイヌ民族近代史など」の項を起こして講演しました。
 5日目はパネルディスカッションが行われ、日本、在日朝鮮人、中国、台湾、韓国の青年と札幌青年ユニオン委員長がそれぞれ発言し、質疑応答もしました。午後、全体交流会やオープンカフェなどを行い閉会しました。
                                              説明する大沢勉副代表
劉連仁生還碑を囲んで記念撮影


室蘭工業高校の松本徹先生の授業

北海道大学井上勝生名誉教授の講義


各班ごとに車座になって班ごとの平和宣言案と
                                         宣言文を検討・討議

2016年7月15日金曜日

 ~日中戦争の戦端、盧溝橋事件   (1937年7月7日)から79年~ 第31回7・7平和集会  「日本軍『慰安婦』問題とどう向き合うか」

 7月7日、かでる2・7研修室で、昨年の「戦後70年、いま植民地支配・侵略戦争と向き合う」のパートⅡとして開催し、「日本軍『慰安婦』問題とどう向き合うか」と題して、加藤圭木一橋大学大学院社会学研究科専任講師の講演が行われ、170人を超える方が参加しました。
 講演に先立って、今橋直弁護士が「北海道教育大学の本庄十喜さんに労をとってもらい加藤圭木先生から講演をいただくことになりました。先生は1983年生まれで、韓国留学もされ、朝鮮史の植民地支配が中心で、植民地の生活者の歴史研究をやってきた方です」と講師紹介を兼ねて開会挨拶しました。
 加藤氏は、「教員として今年4月から本格的にゼミを始めた。学生たちの声を紹介し、韓流が好きでも、日本軍『慰安婦」問題の真実を知るのが難しい時代になってきている。慰安婦問題はなかったというネット投稿が溢れる深刻な状況にある。どう変えていくかが重要になっている。研究と教育そして日本軍「慰安婦」制度を研究している吉見義明さんの裁判支援組織の事務局長を務めている」と話されました。
 講演で、日本軍「慰安婦」制度は1932年の第一次上海事変から日本の敗戦までに、日本国家・軍隊が主体となって「慰安所」を創設・維持・管理・運営し、女性たちを性奴隷としたものです。「慰安所」は軍の施設(陸達第48号「野戦酒保規定改正)「野戦酒保ニ於イテハ前項ノ必要ナル慰安施設ヲナスコトヲ得」(京都大学永井和教授の発見)を紹介し、当時の国内法・国際法に違反する制度でありました。
 この問題は国家間の外交問題でない。被害女性の人権問題だ。責任を明確に認め謝罪し、その証として賠償すること。歴史教育で後世まで事実を伝え、再発防止を図ることが大事だ。
  日韓合意は何が問題か
 被害者を頭越しにした合意で、国家と被害者は異なる。あいまいな事実認定(軍の関与)。賠償を認めず。性奴隷制度であることを否認。真相究明措置や再発防止(歴史教育を含む)しない、触れない。これを改め、「合意」を白紙撤回し、被害者の声に真摯に向き合う必要性があります。
     日本社会の世論
 安倍談話を評価するが、評価しないを上回り、戦争に関わりのない世代に『謝罪を続ける宿命を背負わせてはならないという主張には「共感する」が63%、「共感しない」が39%(朝日新聞)などであります。
 日韓合意を評価する63%、評価しない19%など(朝日新聞)などを紹介しました。
 また、加藤氏は、日本軍「慰安婦」制度はなぜ性奴隷制度といえるか、いまこの問題では研究が急速に進んでいる。「居住の自由」「外出の自由」「廃業の自由」「性の相手をすることを拒否する自由」の「4つの自由」が剥奪されている。
奴隷制の要諦は人の支配であり、支配とは「人の自由または自律性を重大なやり方で剥奪することであり、「慰安婦」制度が存在した当時の基準である奴隷条約(1926年)に基づいて、「慰安婦」制度は奴隷制度と認定できます、と述べました。
 加藤氏は,おわりに、大学院ゼミの光景から、今年6月の学部ゼミの韓国合宿で「平和の碑」(少女像)を守る韓国の学生たちの実践との出会いや戦争と女性の人権博物館における展示と実践に学び、あたりまえのことをあたりまえに語れる場をつくる学びの共同性を述べて講演を終了しました。
 北海道教育大の本庄十喜先生の司会で質疑が行われ、北大法学部大学院の吉田邦彦教授などが質問。また、質疑の中で、植村裁判支援の会の方から植村隆さんも参加していることが紹介されました。
 集会声明を採択して終了しました。

      池田賢太弁護士が特別報告
 
 参議院選挙投票日を目前にして、「安保法制の今、そして、これから?」と題して、第1に安保法制は違憲立法の強行で、強行採決に次ぐ強行採決を行った。第2に、これから想定される動きとして、すでに発動されているので選挙が終わって今週の第11次派遣隊(東北方面隊)から駆けつけ警護も行われるのでは?
第3に憲法改正の動きと緊急事態条項について、改憲勢力に3分の2を取らせないようにしなければならない。最初のターゲットは、緊急事態条項で、法律と同じ効力を持つ政令を認めることになり、人権が侵害される。安保法制が違憲の可能性があるなら、緊急事態条項で押し切るつもりだ。ナチスの手口に学べ(麻生発言)。ヒットラーは国会に放火して共産党がやったと宣伝し取り締まりを行い、全権委任法を強行、わずか1か月で独裁政権を誕生させた、と報告を行いました。

主催者挨拶をする今橋直弁護士

                                          講演する加藤圭木講師

特別報告を行う北海道合同法律事務所の池田賢太弁護士