2023年4月17日月曜日

アメリカの挑発に乗って  自分の顔に泥を塗る中国

  アメリカの挑発に乗って     自分の顔に泥を塗る中国

                          日中友好協会北海道連  会長 鴫谷 節夫


  台湾の崔英文総統の訪米は七度目というが、今回は正副大統領につぐ要職であるマッカーシー下院議長と会談したと報じられた。 

 米台断交後、台湾総統が米国で会談した要人の最高位で、マッカーシー氏は会談後の記者会見で、「台湾への米国の武器売却を継続し加速する必要がある」と述べたとのことである。

 蔡総統は、「民主主義は脅威にさらされている。平和を守るには強くなければならず、協力した方が強くなれる」と語ったとのことだ。

                                               (道新七日付)


  軍事的威嚇で支持を得られるか

 

 これに対する中国側の対応は、相も変わらず武力による威嚇一本槍である。新鋭空母「山東」を中心とする艦隊を台湾沖に派遣し機動部隊の初訓練を行った。

「山東」から艦載機を発進させて台湾の軍事施設を叩き潰すというのだろうが。そうなれば沖縄の米軍基地から出撃して応戦することになるであろう。

 こんなシナリオを支持するのはプーチンぐらいだろう。


  武田篤朗さんお遺言    いつの日か


 武田篤朗さんが書き残した「あるSL労働者の旅路」の後書きに次のような「期待」が残されている。

   私の人生に決定的な影響をもたらした「新中国」は「文化大革命」や「天安門事件」にみられるように大きく変貌し、人々を感動させた当時の「良さ」は昔語りとなった。

・・私は、中国人民との友好を願いつつも、政権に対する信頼は、事実と道理にてらして、強い不信感に変わった。しかし四千年の歴史に培われた中国人民の知恵と潜在力は、何時の日か民主的政権を我が物として曾ては国際的評価を得た「平和五原則」に光を当てるであろうと期待される。 

 私は何かあると武田篤朗さんこのことばを読み返している。

 そして習近平さんにも読んで欲しいと思うのである。

                                     

                                                 チオノドクサ 

「札幌市と瀋陽市との 姉妹都市提携」 先遣団の一員として

 「札幌市と瀋陽市との姉妹都市提携」

               先遣団の一員として

                                  荒 川  尚 次  

   新札幌市史第5巻に、「昭和55年10月、市議会で友好都市提携を決議・同月市助役を団長とする先遣団が瀋陽市を訪問し交流計画などについて打ち合わせ、11月瀋陽市長など使節団が来札して、友好都市提携の調印式を行った」、との一節がありますが、当時日本共産党札幌市議団の幹事長をしていた私も先遣団の一員として訪中するなど、一連の姉妹都市をめぐる動きにかかわりました。

 もう43年も前の話になりますが、当時中国では「文化大革命」の嵐がおさまった直後で、瀋陽市の幹部なども復帰してまもないという時期でした。

 一方で日本共産党に「修正主義」などのレッテルをはり、はげしい攻撃をしていた中国共産党が、断裂の事態をどう収拾するかが注目されていたときでもあり、「文化革命」後に訪中した日本共産党の議員は、私が数例目ということでもありました。

 ということで緊張の訪中でしたが、かって軍国主義日本が中国侵略のかいらい国家満洲の重要都市の旧「奉天市」と、新たな関係を築くことへの感慨を憶えた旅でした。         

 また、先遣団の団長をされた故平瀬徹也氏が、レセプションの場で私を日本共産党の代表として紹介し、私が「日中友好」と両市の姉妹都市提携に関してあいさつしたことも、思いだします。

 日中友好の継承発展を 

 いま日中両国間にさまざまな問題が惹起する状況のもと、世界とアジアの平和と友好のためにも、苦節をのりこえ継承発展してきた、日中友好運動がますます重要になっていると思います。

 北海道と札幌で日中友好協会がさらなる前進を遂げられるよう、願っています。

                                                                (元札幌市議会議員)

                                     

                                             クリスマスローズ