2018年9月8日土曜日

日中友好協会札幌支部太極拳サークルの40周年祝賀会を盛大に開く

 祝賀会は、ガーデンパレスホテルで行われました。 駐札幌中国総領事館から孫振勇総領事が来賓として参加され祝辞を述べられました。
 また、サークル発足時より毎年来道され、熱心な指導でサークルの基礎を作っていただいた日中友好協会顧問の松田英子先生へ感謝状と記念品を贈呈しました。
          祝辞を述べられる駐札幌中国領事館孫振勇総領事
        松田英子先生に沖田洋子代表から感謝状と記念品を贈呈
              挨拶される松田英子先生

太極拳サークル40周年記念表演会を開催

 秋晴れの9月2日(日)かでる2・7ホールで午後1時から札幌支部太極拳サークルの40周年記念表演会が開かれました。約250名が参加し、そのうち、昼、夜、プラチナ教室から52名のサークル員が12種目を表演しました。
音楽とともに、美しいライトを浴びながら舞台上で表演するのが札幌支部の特徴です。
 第一部は、功夫扇で始まり、四十八式、二十四式、自選、八十八式三十二式剣、プラチナ教室合同の二十四式、昼教室の四十八式と続き、一部の最後には、五種の禽獣を模した気功「五禽戯」をサークル員全員で行いました。観客の皆様も座席で一緒に参加し、なごやかな雰囲気となりました。
 第二部は、夕陽美功夫扇、友情出演してくれた小樽・釧路支部が二十四式、昼夜合同の陳式簡化を挟んで太極拳委員長の高橋清枝氏がゆったりとした伝統楊式二十八式と四十二式剣を模範演舞されました。サークル員全員がそろいの記念Tシャツを着て定位太極拳を行い、賑やかに終了しました。
 来場者の感想は「表演がきれいだった」「いろいろな種目を演じて大したものだ」「長いものを覚えてすごい」などが寄せられました。
                        開会挨拶をする沖田洋子サークル代表

             功夫扇の演技



            楊式を演舞する高橋清枝太極拳委員長
           上は四十二式剣
       下は、定位太極拳 その下は小樽・釧路支部の友情出演

劉連仁生還60周年記念集会 盛大に開催

 8月26日(日)当別町の劉連仁生還碑前で、劉連仁さんの生還60周年を記念した集会が、74人の参加者を得て盛大に開催されました。 日中友好協会と旅システムの共催による「劉連仁さんを偲ぶ当別バスツアー」の参加者は20人でした。札幌から自家用車で来られた方も多数いました。
 記念碑前での集会では、大沢勉「劉連仁生還記念碑を伝える会」会長が、開会の挨拶と劉連仁さんが強制連行から、中国に帰還されるまでの概略を話しました。
 そして、北海道中国会の陶恵栄運営委員長の患者さん(たまたま治療で来日)の娘(丁一依)さん5歳が碑にツアー参加者を代表して献花しました。
 当別町の宮司正毅町長の代理で本庄幸賢教育長が「末永く保存・整備を行っていきます」と挨拶されました。
 日中友好協会を代表して鴫谷節夫道連会長が発見当時の状況を詳しく話しました。

 記念碑を離れる直前、参加された一人の女性が「この丸い石は何を表しているのですか?」それに、鴫谷会長が「劉さんが枕代わりに使用していたものともとれますが、劉さんの孤独な魂の叫びを表しものかもしれません」と答えたのが印象的でした。
                       開会挨拶をされる「劉連仁生還碑を伝える会」の大沢勉会長
         参加者を前に挨拶する鴫谷節夫日中友好協会道連会長

         劉連仁生還碑を囲んで記念写真を撮るツアー参加者
 

           



森越智子さんが講演
 開場を若葉会館に移して、約70人の参加者交流会が開かれました。
 本庄教育長が「当別の各学校図書室に『生きる 劉連仁の物語』を配架したらたくさんのこども達が読んでくれています。私も読みました」と挨拶の中で紹介しました。
 「生きる 劉連仁の物語」の作者、森越智子さん(児童文学作家・日友好協会会員・函館市在住)が、執筆当時を振り返って講演をしました。
 体調の関係から一度は断ったが、東京の出版社から茨木のり子さんの「りゅうりぇんれん物語」という詩集が送られてきて、それを読み心が動かされ、今書かなければと決意した」と述べ、「ありとあらゆる資料を集め、外務省外交資料館で『華人労働者報告書』からコピーを取って調査も行う。その中から、4万人もの強制連行者の中に、15歳以下が157人も、また、78歳の人や11歳の子ども含まれるなど大変な実態が克明に記録してあった」「沼田町の現場や当別町の現場に赴き、関係者の話を聞き取り、原稿が出来上がったが、日中関係が悪化していて発行が延び延びなっている時に、日中友好協会の劉連仁墓参ツアーがあり参加しました。これも本を充実させるうえで貴重でした」などと講演しました。
 また、森越さんの「生きる・」が第62回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書に選定され、入賞作品52篇のうち「生きる」が27篇も入賞しました。
 森越さんはそれらを紹介しながら、入賞しなかったが感動を呼んだ1篇を朗読して講演を終えました。
 劉連仁生還60周年のスライド上映の後、感想交流の中で、生還碑の前にお住いの木屋路喜一郎さんが、劉さんの発見・保護について第一発見者の袴田清治さんから聞いた時のメモや「かんじき」を集めまわった自らの体験を交え、劉さんの保護に向かった時の話などを詳しく語られました。
 当別町は明治4年、仙台藩岩出山の領主 伊達邦直によって開拓された所。当時のゆかりの品が展示されている資料館と伊達邸別館なども見学しました。

    
            挨拶をされる本庄幸賢当別町教育長
            記念講演をされる森越智子さん
          保護した時の様子を語る91歳の木屋路喜一郎さん
          下は伝える会の役員の皆さん副代表が閉会挨拶