2020年6月8日月曜日

イトムカに強制連行/強制労働犠牲者の慰霊碑を!

イトムカに強制連行・
  強制労働犠牲者の慰霊碑を!
            木村 玲子

 イトムカを知っていますか?
 戦時中、一時は「東洋一の水銀鉱山」とまで言われたこともあるのですが、1973年閉山になり、今は後を継いだ水銀などのリサイクル工場だけが、石北峠の東麓(北見市留辺蘂町)に稼働しています。
 水銀は鉄砲の起爆剤や、船の艦艇塗料に使用されたことから、戦時中は軍需産業として位置づけられ、従業員が3千から5千人もいたといわれています。
 その中には強制連行されてきた中国人や朝鮮人も多く、過酷な労働から少なくない犠牲者が出ました。特に中国人については正式導入第一陣という象徴的なところです。
 70年代から「オホーツク民衆史講座」によってその実態が大分明らかになりましたが、慰霊碑が建てられることもなく今日に至っています。
 私はかってイトムカに住み、ほとんど忘却の彼方に追いやられようとしている今になって、慰霊碑が建てられないものかと、3年余り前「イトムカにおける朝鮮人・中国人強制連行犠牲者の慰霊碑を建てる会」(略称「慰霊碑を建てる会」)を立ちあげて募金活動を行ってきました。
 また、毎夏にはイトムカの水銀埋立跡地に建つ「水神」碑前で追悼式を行い、秋には留辺蘂町公民館で講演会を行って皆さんに訴えてきました。
 現在募金目標の200万円を超し、デザインを担当してくださる方も決まり、建立地も留辺蘂町内に目途がつきつつあります。あと一息ですが、もとより最低の目標金額ですので更なる上積みをご協力・ご支援いただけたら嬉しく思います。
 (振込先 ゆうちょ銀行 口座記号02700  0 口座番号49230
加入者名 慰霊碑を建てる会)
 詳細はTEL(011)563の7876木村まで よろしくお願いします。

 6月14日に美唄の現地を視察

歴史・人権・平和基金(三菱マテリアル基金)
 記念碑建立・追悼事業北海道実行委員会

   6月14日に美唄の現地を視察

 6月2日、札幌おおぞら法律事務所で、歴史・人権・平和基金(三菱マテリアル基金)の記念碑建立・追悼事業北海道実行委員会の第5回目の会議が開かれました。
 田中弁護士から報告が行われました。1、長崎の高島に記念碑を設置することが決まった。業者との工事請負契約締結済み。2020年10月に除幕式を予定。
2、6月6日に強制連行全国弁護団会議が開かれ、各地の状況報告がなされる予定。
 議事について、「設置場所」について、実行委員会として、美唄市に申し入れるけんについて協議。
 〇実行委員会メンバーがまず現地を視察する必要がある。
 日本中国友好協会美唄支部の供野周夫さんと寺本千名夫(元専修大学北海道短期大学学長)にも参加してもらう。
 〇現地調査を踏まえ、今後の進め方について次回委員会で議論する。
〇次回委員会は6月30日(火)午前11時から札幌おおぞら法律事務所で開くことが決まりました。


今年は日中友好協会 創立70周年の年

今年は日中友好協会
   創立70周年の年

   皆さんの寄稿をお願いします

  日中友好協会北海道連会長 鴫谷 節夫

 日中友好新聞の「日中友好協会の70年」はテーマを立てて連載されています。
 「中国人殉難者への慰霊祭の取り組み」の項で私も書かせて貰いました。
 道連でも「札幌支部編集版」で1月号に高橋忠明さんの「協会創立70周年に寄せて」が載りました。誠に心を打つものでした。残念ながら、これが遺言になってしまいましたが、5月号には影浦事務局長の興味深い追悼文が載り、良い特集になりました。
 私も尊敬する武田篤朗さんの記録「あるSL労働者の旅路」を紹介しました。
 皆さんにお願いです。
 今年1年を通じて、協会創立70周年に寄せてというテーマで、思うところを寄稿していただけませんか。それによって、私たちの活動の足跡を残したいと思います。