イトムカに強制連行・
強制労働犠牲者の慰霊碑を!
木村 玲子
イトムカを知っていますか?
戦時中、一時は「東洋一の水銀鉱山」とまで言われたこともあるのですが、1973年閉山になり、今は後を継いだ水銀などのリサイクル工場だけが、石北峠の東麓(北見市留辺蘂町)に稼働しています。
水銀は鉄砲の起爆剤や、船の艦艇塗料に使用されたことから、戦時中は軍需産業として位置づけられ、従業員が3千から5千人もいたといわれています。
その中には強制連行されてきた中国人や朝鮮人も多く、過酷な労働から少なくない犠牲者が出ました。特に中国人については正式導入第一陣という象徴的なところです。
70年代から「オホーツク民衆史講座」によってその実態が大分明らかになりましたが、慰霊碑が建てられることもなく今日に至っています。
私はかってイトムカに住み、ほとんど忘却の彼方に追いやられようとしている今になって、慰霊碑が建てられないものかと、3年余り前「イトムカにおける朝鮮人・中国人強制連行犠牲者の慰霊碑を建てる会」(略称「慰霊碑を建てる会」)を立ちあげて募金活動を行ってきました。
また、毎夏にはイトムカの水銀埋立跡地に建つ「水神」碑前で追悼式を行い、秋には留辺蘂町公民館で講演会を行って皆さんに訴えてきました。
現在募金目標の200万円を超し、デザインを担当してくださる方も決まり、建立地も留辺蘂町内に目途がつきつつあります。あと一息ですが、もとより最低の目標金額ですので更なる上積みをご協力・ご支援いただけたら嬉しく思います。
(振込先 ゆうちょ銀行 口座記号02700 0 口座番号49230
加入者名 慰霊碑を建てる会)
詳細はTEL(011)563の7876木村まで よろしくお願いします。