2016年1月15日金曜日

 加藤多一著 「兄は沖縄で死んだ」

日中友好協会の会員でもある小樽在住の童話作家加藤多一さんが、昨年12月に「兄は沖縄で死んだ」という題の本を出版しました。
 12月31日付の北海道新聞朝刊の「卓上四季」でこの本を紹介しています。以下はその文章の紹介です。
 
親しかった人の最期の地を訪れるは、関心はあっても気が重い。ましてや戦争が絡んでいるとなれば、そこに何らかの意味を見いだしがちだ。20年以上にわたって答えを求めようとした人がいる▼小樽在住の童話作家、加藤多一さん(81)だ。近刊のエッセー「兄は沖縄で死んだ」を読ませてもらった。現地に足を運び、太平洋戦争末期の沖縄戦で亡くなった兄輝一(こういち)さんの足跡をたどった▼旅は出身地オホーツク管内滝上町に住む兄の同級生への取材から始まる。「向こうは暖かいからお兄さんは今も生きている」との言葉にほろりとする。同級生はあまり体格が良くなく、戦地に行かなかった。兄との「胸の厚さの差」が運命を分けたことにがくぜんとする▼当時を知るたびに加藤さんの心境が変化する。友軍が住民を殺す。司令官の無責任な言葉が犠牲者を増やす。兄の死は悲しいが、地元にとっては日本国こそ迷惑だった。それは今も変わらないのでないかと。米軍普天間飛行場の移設をめぐる政府とのずれに思いが向いたそうだ▼小欄担当者も沖縄に何度か取材で訪れた。気候も地形も道内とは違うが、親近感を覚える。おおらかで楽天的。気質が通じ合うこともあるが、それだけではない▼加藤さんは「共に被害の側にいる」という。列島の端と端を結びつける何かがあるに違いない。戦後70年の節目ももうすぐ終わろうとしている。2015・12・31

兄は沖縄で死んだ
             加藤多一 著
  発行所 (株)高文研
定価 本体1600円+税

 平和・友好の一層の前進を !

 日本中国友好協会の会員・準会員の皆様、太極拳サークルや中国語教室にご参加の皆様、新年あけましておめでとうございます。
 昨年は、安倍内閣の「戦争する国づくり」を目指しての暴走で、「戦争法」が強行可決されました。
 しかし、憲法違反の法律は許されません。だから、強行成立後も反対運動が引き続き、「戦争法の廃止」を求める運動が広がっています。また、今年は参議院選挙の年でもあります。1人区では野党共闘が求められています。この選挙で1人区でも平和勢力が勝利し、戦争法を廃止できる国会に結び付けましょう。安倍政権や自民党は、年明け早々、「憲法改正」を公約に掲げることを公言しています。
 協会は、平和・友好団体として、戦争に反対し、平和を守るために全力をあげようではありませんか。
 昨年は、中国人殉難者全道慰霊祭の第50回目を成功させました。50年間一度も休むことなく続け、今年6月26日(日)に第51回慰霊祭を開催します。今年も成功させましょう。
 昨年は、中国百科検定の2回目が行われ、札幌会場も設けられ20人が受験しました。
 昨年は、南京への中国旅行を計画しましたが、参加者が少なく実行に至りませんでした。今年は中国への平和の旅も成功させましょう。また、在日華僑の皆さんとの交流も年々深まっています。今年も在日華僑華人の皆さんとの友好交流を行っていきましょう。
 また、昨年は11月12月で準会員が7人増加しました。引き続き、6月の全国大会に向けて会員・準会員の拡大に取り組んでいきましょう。また、年末募金にご協力いただき有り難うございます。引き続き、支部財政の強化にも力を尽くしてまいります。ご協力を宜しくお願い致します。
  2016年1月1日 
                                 日本中国友好協会札幌支部 理事長 小川 勝美



 本年もよろしく
  お願い致します。
 日本中国友好協会札幌支部
理事長   小川勝美
事務局長   三木ふみよ
事務局次長 影浦貞宏
理事    稲津拓郎
々     重本雅江
々     高橋忠明
会計監査  堀也寸志
々     菅原健太