「トランプ政権成立後の米中関係と北朝鮮問題」
11月11日(土)北海道クリスチャンセンターで大西広慶応義塾大学教授・本部副理事長を講師に中国問題講演会を開催しました。あいにくの雨模様の中、37人が参加しました。
大西広先生は、米国の州ごとに地図を示し、ニュウーヨークなどの金融資本をバックにしたクリントンが勝ったが、製造業などが衰退する中で、そこに働く白人などの雇用不安を取り込んだ多くの州でトランプが勝ち、政権が成立したと述べ、次期大統領選を意識すれば雇用などの公約を守ることになろうと発言しました。
米中関係について、就任直後は米中間の貿易摩擦でトランプは強行的発言を繰り返していたが、習近平主席と会談後良好な関係をつくり、先日の会談でも北朝鮮問題でアメリカの先制攻撃を封じることになり、アメリカとの 大型商談成立で「習近平は平和を買った」と報じられたことを紹介し、北朝鮮問題で米中関係は決定的に好転したと述べました。また、中国共産党の19回大会について日本の新聞報道を示しながら一面的なところがあると指摘しました。
また、中国が主導的役割を果たしてつくられたアジアインフラ投資銀行についても触れ、日米は当初批判的に見ていたが、参加国が増大する中で認めざるをえなくなってきていることを紹介しました。
大西先生は北東アジアの平和について、冷戦前期、後期時代と現在について関係が変わってきていることを紹介しました。
この講演会に参加された方が準会員に1人入られました。
講演会後、大西広先生を交えて、慶応義塾大学の教え子1人も含め6人で夕食交流会を行いました。
中国共産党の19回大会の新聞報道を示して講演する大西教授