2015年5月25日月曜日

札幌支部が総会

日本中国友好協会
 札幌支部が総会


  理事長に小川勝美氏 、
 事務局長に三木ふみよ氏
5月24日、日曜日、午後1時30分から支部事務所で総会を開催しました。
 三木ふみよさんを議長に選出し、斎藤康治理事長から安倍政権の戦争法案などの暴走を批判してあいさつがありました。
 影浦貞宏事務局次長が、詳しい2014年度活動日誌及び経過報告を作成し、活動の総括案を提案、小川勝美事務局長が2014年度決算を提案、コピー機の購入とパソコンの導入で繰越金が大幅に減少したことを報告しました。
 今年度の活動では、中国人殉難者全道慰霊祭が節目の50回を迎えるのを始め、
劉煥新さんと行く当別ツアーの成功などに取り組むことを決めました。
 今年初めて中国百科検定を札幌市のかでる2・7で開催することになり、多数の受験者がでるよう宣伝などに取り組むことを確認しました。
 太極拳サークルのホームページを見て新しいサークル員が増えていることなどの発言もありました。
 斎藤理事長は、戦前、陸軍衛生兵として従軍したが、銃を撃ったり、戦病兵の看護などはほとんどなく内部の事務などの仕事に終始したことなどを話しました。
 役員選出では、斎藤理事長が退任し、小川勝美事務局長が理事長に、三木ふみよ事務局次長が事務局長に選出され、他は、全員留任されました。


『生きる 劉連仁の物語』を出版
       劉さんからの伝言
               児童文学者 森越 智子(函館在住) 


 劉連仁さんについて中高生向けのノンフィクションを書いてほしい、児童図書出版社の編集者からそんな依頼があったのは2010年春のことでした。折しも入院手術後の療養中の身であった私には、とても大役を果たせる体力も気力もなく、一旦辞退したものの、送られてきた茨木のり子さんの長編詩『りゅうりぇんれんの物語』を読んで気持ちが変わりました。厳冬の北海道に13年間も生き延びた劉さんの強靭な精神を支えていたものはなんであったのか、なによりもなぜそんなことが起きたのか、加害国としての日本と、強制労働の歴史を子どもたちにしっかり伝えなければならないと強く思ったからでした。
 それから劉さんを追う私の長い旅が始まりました。始まりの地、沼田町から留萌へ、終わりの地である当別町、そして故郷中国山東省草泊村へ。劉さんの姿を訪ねて歩くほど、人としての尊厳を踏みにじった時代の姿と、今の私たちの社会とがあまりに似通っているように思えてならないのです。
 戦後70年の今年、この劉さんの苦難の月日を辿った物語がようやく一冊の本になりました。生き抜き闘い続けた劉さんの思いと願いを、未来を担う子どもたちへ届けたいと思います。
 童心社刊、
 定価1600円 
 A5判240頁 
 2015年7月3日発行