2018年7月13日金曜日

 ~日中戦争の戦端、盧溝橋事件から31年~  第33回 7・7平和集会

 ~日中戦争の戦端、盧溝橋事件から31年~
   第33回 7・7平和集会
     今、選び取る憲法九条
  「憲法と民主主義の危機を乗り越える」

 7月7日(土)、札幌の自治労会館で、第33回7・7平和集会が開催され、170人が参加しました。
 集会では、実行委員長の今橋直弁護士が開会挨拶を行い、「道徳の教科化で現場は今」と題して中学校の平井敦子教師が特別報告を行いました。
 法政大学の山口二郎教授教授が、「憲法と民主主義の危機を乗り越える」と題して1時間半の講演を行いました。
 山口氏は、戦後日本の出発点は、ポツダム宣言の受諾。戦後日本の枠組みは、憲法と安全保障。60年安保は「市民革命」と意義付け、90年代前半における自民党のハト派化があったが、右派の巻き返しが起き、その象徴が安倍晋三。日本政治の大きな危機を作り出し、安倍政権は八方ふさがり。森友・加計疑惑は国家の私物化。北朝鮮の「脅威」を国内政治に利用してきた安倍政権では、朝鮮の植民地支配、第2次世界大戦を終わらせる作業と日朝国交正常化は無理と指摘しました。
  2019参院選の課題
 結びに、改憲は、2020以降の可能性を指摘。来年の参議戦で、改憲勢力の3分の2を割らせることが大事。野党と市民の共同、大結集が重要と述べ、講演を終わりました。
 北海道歴史研究者協議会の本庄土喜先生(教育大学・日中友好協会会員)が、集会宣言案を提案。満場の拍手で採択され、集会は終了しました。
                          開会あいさつをする今橋直弁護士・実行委員会委員長
            特別報告をする平井敦子先生
             講演をする山口二郎法政大学教授

           集会宣言案を提案する本庄土喜先生

2018年7月3日火曜日

正覚寺住職の表白

   表 白
 
 敬って大恩教主釈迦如来 極楽能化弥陀善逝 十方三世一切の三宝に白して言さく
 本日ここに 有縁参集の人々と共に 恭しく尊前を荘厳し 懇ろに聖教を拝読して第五十三回中国人殉難者全道慰霊祭に於いて全殉難者追弔法要を勤修し奉る
 それ殉難者追弔法要は 故人の慰霊鎮魂にとどまらず 永く強制連行犠牲者の歴史を心に刻み 再び民族の横暴 国家の侵犯を許さぬ決意を新たにする法要なり
 顧みれば 総そ国家の侵犯は あい憎める国の闘争にあらず あい怨める人の支配にあらず 人間の貪瞋愚痴 真実昏きにより起こるものなり しかれども ひとたび起こらば 人は鬼となり 狂気はあらゆる生存を奪い尽くさんとす 真に自害害彼 彼此俱害の教え いたく身に沁み 如来の遺教を慕う思い 甚だ切なり
 慰霊祭おこりて ここに五十有余年 今にその傷痕に苦しむ人少なからずと雖も かえって中国人強制労働の悲惨を知らざる者 その数を加う 今や長く その殉難の歴史を記憶に留め 謹んで迷界の愚昧を恥じて とこしなえ兵戈用いざることを誓いつつ 仏思報尽のつとめに勤しまんことを
 時に 平成三十年六月二十四日 真宗大谷派北海道教区北三組 
 組長 正覚寺住職 釈秀円 敬って申す

 第53中国人殉難者全道慰霊祭  仁木町・日中不再戦友好碑前で盛大に開催

 6月24日(日)、仁木町中国烈士園の日中不再戦友好碑前で152人が参列し、盛大に開催されました。その中に、北海道大学や教育大学、室蘭工業大学などの学生や大学院生など中国からの留学生が約30人が参列しました。
 真宗大谷派5か寺の住職の読経し、昨年に続き、正覚寺の釈秀円住職が「表白」(別掲)を述べました。
 続いて、参列者が次々と焼香をしました。
 仁木町の佐藤聖一郎町長が慰霊のことばを、中国駐札幌総領事館の孫振勇総領事の追悼の言葉を張玉萍副総領事が奉げました。この中で、5月に李克強総理が北海道を訪問したことに触れながら、中日平和友好条約締結40周年です。皆様と共に努力し中日友好を一層促進し、両国の子々孫々にわたる友好関係と世界平和に積極的に貢献しようと述べました。
 知事からの弔文報告、慰霊の詩吟を佐藤岳毖さんが吟じました。
 小樽商科大学の和田健夫学長が世話人を代表して、参列者の皆さんに御礼の挨拶を述べました。
 仁木町議会を代表して宮本幹夫監査委員が仁木町の果樹などを紹介しながら挨拶をし、在日華僑を代表して北海道在日中国科学技術者連盟顧問の呉敦さんが挨拶しました。
 慰霊の太極拳表演を、余市太極拳の会、釧路太極拳サークル、札幌太極拳サークル、小樽太極拳サークルの皆さんが行いました。
 慰霊祭に先立ち、午前11時から、仁木町民センターで参加者の交流会と昼食会を行いました。
読経する5か寺の住職の皆様                               
              正覚寺住職が表白を捧げる

            日中不再戦友好碑に焼香する中国人留学生たち
                日中不再戦友好碑
             慰霊祭開場の外にも参列者が多数
慰霊の太極拳表演と交流会で張玉萍副総領事が挨拶