2020年3月30日月曜日

武田篤朗さんのこと 協会創立70周年に寄せて

武田篤朗さんのこと
 協会創立70周年に寄せて

                      北海道連会長 鴫谷 節夫

 私は1958年4月、倶知安農業高校に採用されて北海道にやって来た。60年安保で北海道の労働組合が派遣した上京抗議団に北海道高教組の代表として参加した。同じく小樽から参加した相場実さんに勧められて、日中友好協会に加入した。これが私の人生を決定した。協会歴は60年になる。
 当時の小樽支部には、すぐれた先輩がたくさんいて、しかもそれぞれが深い中国とのかかわりを持っていて日中友好について考えさせられることが多かった。
 武田篤明さんは満鉄のSLの機関士で、引き揚げてきてからは小樽築港機関区の機関士をし、共産党の市議も三期務め、日中の役員をはじめ多くの民主団体の役員として活躍した人である。
 1997年、84歳になって活動に一区切りつけ「あるSL労働者の旅路ー八十年かけあるき」を出版した。238頁の詳細な自伝であり理性的考察の記録である。「あとがき」に次の一節がある。
 
 私の人生に決定的影響をもたらした「新中国」は、「文化大革命」や「天安門事件」に見られるように大きく変貌し、人々を感動させた当時の「良さ」は昔語りとなった。私は中国人民との友好は願いつつも、政権に対する信頼は、事実と道理にてらして、強い不信感に変わった。
 しかし、四千年の歴史に培われた中国人民の知恵と潜在力は、何時の日か民主的政権をわが物都し、曾ては国際的評価を得た「平和五原則」に光を当てるであろうと期待される。
 
 日本共産党は先般の党大会で綱領を一部改定して、「社会主義をめざす新しい探求が開始され」以下の部分を削除した。日中友好運動を進める私たちにとって武田さんんの指摘は深く考えさせるものがある。

 北海道大学中国人員友好聯誼会からのメール

この度、本会の募金活動に理解いただき、大変感謝しています。あいにくですが、今回武漢への募金活動は迅速に国内医療チームを援助することを目的とし、募金期間が短く、先週に終了致しました。
 現在、道内の感染者数が増え続けており、本会は、留学生に使わせるマスクの募金を行っています。今回の援助金(5万円)を留学生のマスクの募金活動に使ってもよろしいでしょうか?引き続き、何卒よろしくお願い致します。

 武漢の李雯静さんからの感謝のメール

こんにちは。お世話になっております。李雯静(リブンセイ)です。ご支援いただきまして本当に心より感謝しております。
 北大で博士号を取得した後、2016年から武漢の華中師範大学副教授として勤めております。
 今年1月23日に武漢は突然封鎖され、市民は外出しないよう命じられました。それとともに、大学での講座なども封じられたままです。
 実は去年の12月末から原因不明の肺炎が武漢で広まっていたようですが、政府はそれが個別的な状況だと公表し、正確な情報は公開されませんでした。
 母親は昨年乳癌と診断され、切除手術を受けた後に、3週間に1回病院で抗がん剤の注射が欠かせませんが、封鎖とともにすべての交通が止められ、病院に行くのがとても不便です。しかも30平方米の大学の宿舎に私と両親は2か月余り外に一歩も出られず、精神的なストレスをすごく感じました。食料品なども全てネットで注文して暮らしています。
 日本でも何かと大変なときに、吉田邦彦先生はじめ、日中友好協会の親切な皆様に恩情をいただき非常に感謝しております。
 北海道で6年間生活して、日本人の思いやりの暖かさに何度も触れ、日本が大好きになりました。
 今後とも日中友好のかけ橋として活躍したいです。皆様におかれましては毎日健康かつ元気にお過ごしされますようにお祈りいます。重ねて感謝申し上げます。

武漢支援募金に ご協力いただき 感謝します

 北海道大学法学部大学院吉田邦彦教授の武漢支援の呼びかけや北海道大学中国人留学生・学友会からの武漢支援募金の訴えに基ずき札幌支部としても全道の会員・準会員の皆様方に特別の募金をお願いしました。
 札幌支部の事務所に早速お持ちいただいた方、吉田先生の5万円を筆頭にゆうちょ銀行に振り込んでくださった方がありました。
 また、3月の会費や準会費(日中友好新聞代)の納入とともに武漢募金と明記して送金してくださった方や寄付金襴に3千円、5千円などと、また、1万円で準会費3か月分の残り6844円をお寄せいただいた方など、422円、688円と区切りの付く金額の端数を募金としてお寄せいただいた方などたくさんの方々にご協力をいただきました。
 小樽支部の鴫谷節夫さんからは、中国人殉難者全道慰霊祭事務局として3万円、釧路支部は2万5千円、苫小牧支部は2万円などお寄せいただきました。
 室蘭支部は、3月17日、室蘭工業大学の中国人留学生の募金活動に3人の支部員が参加するとともに、支部として5千円を募金、参加した3人も募金。学生方たちのご協力もあり、募金額は3万円を超えました。
 募金額は、3月9日に、北大学友会に5万円、北大吉田武漢支援口座に5万円を送金しました。
 23日に北大吉田武漢支援口座に12万円を送金しました。
 合計22万円送金しました。
 吉田先生が、25日、武漢に送金しました。

2020年3月2日月曜日

新型コロナウイルスによる中止・延期のお知らせ

3月20日に予定していました中国百科検定は中止・延期します。
札幌支部の太極拳活動・中国語教室も3月は中止を決めました。

中国の新型コロナウイルスに対する 武漢への支援募金のお願い

中国の新型コロナウイルスに対する
    武漢への支援募金のお願い

      李雯静さんへの募金
 北海道大学法学部大学院教授の吉田邦彦さんから、教え子で武漢市の華中師範大学の李雯静さん(副教授)支援募金のお願いが寄せられています。
 会員・準会員の皆様の温かいご支援をお願いします。
 李雯静さんは吉田先生の教え子で、北大で博士号を取得し、中国に戻り、いま、武漢市の華中師範大学で副教授を務めています。
 湖南省のお母さんが乳がんのため、李雯静さんが両親を武漢に呼び、お母さんの抗がん剤治療を行っているさなかに新型コロナウイルスが発生しました。
 商店や市場は閉鎖、外出も禁止の状態で、狭いアパートで3人が暮らし、買い物はすべて通信販売とのことです。吉田先生がやっと電話連絡を取ったところ、窮状を泣きながら話されたそうです。
 北大在学中は、日中友好協会の新年交流会や仁木の中国人殉難者全道慰霊祭に毎年参加され、札幌支部と留学生との餃子作りパーティーにも参加しています。中国の大事な友人です。
 皆さんの募金をよろしくお願いします。
 お寄せいただいた募金は中国領事館と相談して李雯静さんの口座に送金します。
 
                                武漢市の華中師範大学の前で李雯静副教授


         留学生の学友会からも募金のお願い
 2月27日、北海道大学中国人員友好聯誼会からも日中友好協会に募金のお願いが寄せられました。 
 武漢ではマスクや防護服が乏しいとのことで、皆様からの募金で防護服やマスクを購入して武漢にも来るとのことです。
 会員・準会員の皆様の温かいご支援・ご協力をお願いします。

武漢市の華中師範大学の李雯静さんと北大学友会への募金は下記口座によろしくお願いします。日中友好協会札幌支部が責任をもって送金いたします。  
 
送金先
 ゆうちょ銀行
  記号 19000
 番号 39585911
 名前 日本中国友好協会札幌支部

道連理事会を開催

第55回中国人殉難者全道慰霊祭の成功と
全国大会と道連総会にむけて会員準会員の拡大を

2月17日、道連事務所で理事会を開催しました。前日からの大雪と体調不良者が出て出席者は多くありませんでしたが、この間の活動について総括・意見交換を行い、各支部の活動の交流を行いました。
 道連版新年号の発行やカレンダーの普及活動、新年号の名刺広告などと1月26日に開かれた新年交流会について討議しました。
 今後の主な活動について討議しました。
 3月20日にと期日が迫っている中国百科検定の受験者が少ないので多数受験するよう働きかけること。
 美唄に記念碑を建立する計画の三菱マテリアル基金北海道実行委員会(準備会)を3月31日に開催するなどの諸活動。
 6月28日(日)に計画している中国人殉難者全道慰霊祭は第55回の節目の年に当たり取り組みを強化し、大きな成功を勝ち取ることが大事と強調されました。
 5月に計画している中国南京市への平和の旅についても検討しましたが、新型コロナウイルスが収まるか見極める必要があるなどと意見が出されました。
 また、天津市の烈士陵園に中国人殉難者慰霊観音像を納めてから10年の節目に当たり平和の旅で9月ごろの訪問の計画でいますが、これらもよく見極めて計画していきたいなどの検討が行われました。
 6月6日、7日に東京で開催される日中友好協会第69回大会、そして、4月の道連総会を23日(木)午前11時から午後3時30分まで開催することを決め、かでる2・7の会場を確保しました。
 特に、大会と道連総会にむけて、会員・準会員の拡大を成功させていくことが大事になっいることを確認しました。

第43回紀元節復活反対 2・11道民集会を開催

2月11日、ホテルライフフォート札幌において、靖国神社国営化阻止道民連絡会(日中友好協会も参加団体)主催による「第43回紀元節復活反対道民集会」が開催されました。
 主催者を代表して、浦瀬佑司氏(札幌バプテスト教会会員)が挨拶され、連絡会の経緯を紹介する中で「連絡会は今年50年目を迎えます。しかしながら靖国神社を国営化しようと目論む自民党政権は『国民投票法』を成立させ『日本国憲法改正草案』を発表し、『集団的自衛権』『平和安全法制案』『国際平和支援法』など、次々と戦争にひた走る法案を強行採決しています。そして2月2日、中東に護衛艦『たかなみ』を派遣しました。
 私たちはこうした危機的な状況にあるからこそ平和、人権、民主主義を守るため、そして『思想、良心、信教の自由を守るための取り組みを強めなければならないと考えます」と開会の挨拶をしました。
「メディアと私たち~忖度・弾圧と表現の自由に抗う」
 武蔵大学社会学部教授
   永田浩三氏の講演
 永田氏は、NHKでクローズアップ現代などのドキュメンタリー番組を作ってきたジャーナリストです。
 最初に最近起こった出来事として
 アフガンで殉職された中村哲医師についてふれ、「水は生きるために欠かすことは出来ません。そして水路は水とともに土砂も流します。さらに水は新たな紛争を引き起こします。憲法も、ともすれば如何様にも解釈され、水路同様つどメンテナンスが必要です」と話された中村哲氏はそのことを体現されました。
「国民を裏切った昭和天皇」
 終戦後の新憲法下での昭和天皇のメッセージについて「沖縄・奄美大島に関して、25年ないし50年、あるいはそれ以上軍事占領を望む」これをマッカーサーに伝えたまさに自身の延命のためのメッセージでした。
 戦時中御前会議で直接指揮をとった昭和天皇の責任は明白です。
  メディアと私たち
 「報道は国のためにあってはならない。報道は国民のためにこそある」
 「語るに落ちた安倍政権」
 麻生副総理の「単一国家発言」を始め、森友、加計、IR贈収賄疑惑、桜を見る会など不正疑惑のオンパレード
 「その中でもあきれる桜を見る会」
 首相枠千人が5~6千人に膨れ、私人の昭江夫人客が146人であったり、マルチ商法の社長が参加したりしている。
 公文書管理のずさんさなど永田教授は厳しく指摘しながら講演しました。
 講演の後、自治体首長要請文や集会宣言を採択しました。
 最後に、参加者全員で「紀元節復活反対」青色のアピールボードを掲げて「紀元節復活反対」を唱和しました。
                          主催者を代表して挨拶する深瀬佑司代表
             記念講演する永田浩三武蔵大学教授
         下は紀元節復活反対のボードを掲げ唱和する参加者