閣議決定とは 内閣総理大臣とその閣僚の合議体 で、内閣の権限事項を決定
するこ と、非公開なもの
全道慰霊祭に関わる私にとっては 国民に何の説明もせず、自分たち で決めてしまう
政府のやり方。理不尽で非人道的な政府決定。
このように断言するようになったいきさつを説明します。まず、資料①、②を一読、御覧になってください。罪深い決定だと心に刻んだ歴史の真実です。資料①は中国人殉難者全道慰霊祭の案内文です。資料②は日中不再戦友好碑の背面文です。
中国人殉難者全道慰霊祭に参加するようになったのは、仁木九条の会事務局員として鴫谷先生の講演を企画・運営する一員となってからです。2009年の8月に、第2回すいとんを食べながら平和を語る会で、「なぜ日中不再戦友好碑が仁木町にあるのか」というテーマで、歴史的資料でわかりやすく、印象深い話をしていただきました。その時に「この閣議決定がなければ」と思いました。
その後、2014年{集団的自衛権行使」を閣議決定、2015年「安全法制(戦争法)の強行採決」、岸田政権では「安部元首相の国葬」、「安保三文書」の閣議決定が続いています。もうこれ以上、危機的な政府決定を見逃すわけにはいきません。
日本国憲法の精神を生かし、不再戦友好の誓いを貫くため「国民の、国民による、国民のための政治」に変えていく行動が必要です。
仁木町 齊藤 圭二
資料①
一九四二年十一月二十七日、東条内閣は「華人労務者内地移入の件」という閣議決定をしました。
大日本帝国陸海軍と日本政府が推し進めた侵略戦争の痛ましい傷痕が、私たちの北海道の大地に深く残っています。この事実を忘れては真の日中友好は成り立ちません。
資料②
昭和十七年、東条内閣が閣議決定し、この碑より十五粁は九百名の中国人俘虜を強制労働や栄養失調等で犠牲となりました。日中両国人民の永遠の友好を願いが再び戦うことのないことを願い哀悼の意を表します。殉難者の皆さん安らかにお眠りください。
一九六六年十月