2023年9月8日金曜日

 夏の平和キャンペーンに 思うこと

     夏の平和キャンペーンに思うこと

         劉連仁さんの思い出(28)

       日中友好協会北海道連 会長 鴫谷 節夫


    今年の夏は本当に暑い夏でしたが、皆さん元気に乗り切りましたか。小樽ではコロナ五類移行を機に、40回続いた「あおばまつり」(日本共産党小樽後援会が組織する「あおばまつり」実行委員会の主催)の4年ぶりの再会に取組み、9月3日快晴に恵まれて大成功を納めました。

私は事務局の一員として炎天下走り回ったので、バテバテでしたが、なんとか持ち堪えたので少し自信がついたところです。(9月6日付けしんぶん赤旗に紹介されました)

 

 夏の平和キャンペーン 道新の頑張り

 

 道新で8月11日から3日連載された保坂正康さん、逢坂冬馬さん、大川史織さん、遠藤美幸さんの対談企画は、目を見張る思いで読みました。自民・公明政権に維新と国民が加わって日本国民を戦争に引きずり込む策謀が進んでいることに危機感があるのだと思います。  

 

  大事なことが一つ抜けている

 

 中国人強制連行事件についての記事が一つもないのは、大事なことが抜けていると言わざるを得ません。

 日中友好新聞の読者の皆さんはよくご存じだと思いますが、中国人強制連行事件は日本帝国政府が閣議決定し政府機関が関与して行ったものです。従ってその結果については、日本国政府が責任をもって償わなければなりません。この国家犯罪を追求する記事が抜けていることを残念に思います。

 

 年に一度の慰霊祭だけに終わっていないか

 

 「烈士園の草取りをしていると、お墓参りに来た人から声がかかることがあるんだよ。日中不再戦友好碑って、なんの碑ですかってね。そこでいろいろ話をするですよ。」

 墓守を自認する仁木町在住の齋藤圭二さん(慰霊祭事務局)の話です。それを聞いてハッとしました。やはり慰霊祭だけで終わっている、友好碑に集まるべきではないかと考えました。                             

                                  (つづく)

札幌支部太極拳サークル 45周年表演会

            札幌支部太極拳サークル 45周年表演会


   札幌支部の太極拳サークルは、9月1日(金)、10時30分から、かでる2・7のレクレーション研修室において、結成45周年表演会を開催しました。

 しおりには、中国駐札幌総領事館の夏少傑総領事代行の祝辞や鴫谷節夫道連会長のメッセージ、本部高橋清枝太極拳委員長のメッセージなど多数が掲載されています。

 5年前は、かでる2・7の大ホールで表演会を開催し、たくさんの観客も見えましたが、新型コロナウイルスの感染が終息しないため、無観客で、サークル員だけで開催しました。

 開会前に参加者全員で記念撮影をしました。

 開会では、沖田洋子サークル代表の挨拶と札幌支部の小川勝美理事長の挨拶が行われました。

 直ちに表演会が始まりました。

 午前が第一部で、午後が第二部に、昼食を挟んで14演目の太極拳表演が行われました。

 最初は、17式太極拳を全員で行いました。

           
                            全員で17式を表演
                開会前に全員で集合写真

2023年 「劉連仁生還記念碑を 伝える会」総会を開催

              2023年「劉連仁生還記念碑を 伝える会」総会を開催


   7月7日(金)、当別町若葉会館において、「生還記念碑を伝える会」の総会が開かれました。今年は劉連仁さんが発見されて65年目にあたり、伝える会が発足されて20年目にあたります。

 開会に先立って目黒敏弘会長は、今年3人の新会員を迎え、会員31人になったと報告されました。また、記念碑横に設置された「来訪者記帳箱」には34名が記帳されており、記帳されないで帰られた方はもっと多くいらっしゃたと思いますと話されました。

 来賓の挨拶に立った日中友好協会北海道支部連合会の影浦貞宏事務局長は、7月24日に90歳で亡くなった作家の森村誠一さんに触れ、彼はノンフィクションの「悪魔の飽食」や「人間の証明」「野生の証明」等、戦争の暗部を描いた作家で、反戦と護憲を貫いた作家でした。

 私は4年前、悪魔の飽食に描かれた、ハルピンの七三一部隊の跡地に行ってきました。ソ連の侵攻が始まり、慌てて逃げだした時、人体実験の証拠を隠滅するために、全てを破壊しようとしましたが破壊しきれず、ボイラーや発電室、巨大な煙突が残っていました。本館一階の人事課だった部屋には、「第731部隊罪証陳列館」があり、当時の残虐な行為を今に伝えていました。

 強制連行・強制労働の末に多くの中国人が犠牲となった行為も、日本の侵略戦争における同一線上の罪科です。加害者は忘れても被害者側は、決して忘れることはありません。と話されました。

 最後に「劉連仁生還記念碑を伝える会20周年」を開催すべく、協議に入りたいと報告がなされました。