2023年「劉連仁生還記念碑を 伝える会」総会を開催
7月7日(金)、当別町若葉会館において、「生還記念碑を伝える会」の総会が開かれました。今年は劉連仁さんが発見されて65年目にあたり、伝える会が発足されて20年目にあたります。
開会に先立って目黒敏弘会長は、今年3人の新会員を迎え、会員31人になったと報告されました。また、記念碑横に設置された「来訪者記帳箱」には34名が記帳されており、記帳されないで帰られた方はもっと多くいらっしゃたと思いますと話されました。
来賓の挨拶に立った日中友好協会北海道支部連合会の影浦貞宏事務局長は、7月24日に90歳で亡くなった作家の森村誠一さんに触れ、彼はノンフィクションの「悪魔の飽食」や「人間の証明」「野生の証明」等、戦争の暗部を描いた作家で、反戦と護憲を貫いた作家でした。
私は4年前、悪魔の飽食に描かれた、ハルピンの七三一部隊の跡地に行ってきました。ソ連の侵攻が始まり、慌てて逃げだした時、人体実験の証拠を隠滅するために、全てを破壊しようとしましたが破壊しきれず、ボイラーや発電室、巨大な煙突が残っていました。本館一階の人事課だった部屋には、「第731部隊罪証陳列館」があり、当時の残虐な行為を今に伝えていました。
強制連行・強制労働の末に多くの中国人が犠牲となった行為も、日本の侵略戦争における同一線上の罪科です。加害者は忘れても被害者側は、決して忘れることはありません。と話されました。
最後に「劉連仁生還記念碑を伝える会20周年」を開催すべく、協議に入りたいと報告がなされました。