開会して、参列者全員で 、犠牲になられた中国人殉難烈士に黙とうをささげました。
実行員会の松原剛代表が主催者挨拶をされ、10・9慰霊の集いの経緯や中国人強制連行問題などについて報告し、日中不再戦・友好のため努力してまいりますなどと述べました。
来賓挨拶に立った中華人民共和国駐札幌総領事館の孔多孜(コンドス)・玉素甫(ユスフ)副総領事が「残酷な歴史」などと述べ、強制連行犠牲者の追悼の言葉を述べられました。
室蘭工業大学中国人留学生交友会の劉彦博会長は「残酷な歴史に気が重いです。このような慰霊の集いが開催されていることに平和への意欲が感じられます。帰国したら友人たちに伝え中国と日本の友情を守ります」などと挨拶しました。
鴫谷節夫中国人全道慰霊祭事務局長(日中友好協会道連会長)は「25日中国から帰国しました」と述べ、天津の「在日殉難烈士・労工記念館」を訪れ、慰霊観音像を参拝してきたことなどに触れ挨拶しました。
室蘭市長や市議会議長、日中友好協会本部の大村新一朗会長などのメッセージが紹介され、追悼の合唱曲「砂に消えた人々~中国殉難烈士を悼む~」の歌詞の朗読が合唱団あすなろのメンバーによって行われました。
札幌支部の三木ふみよさんの慰霊太極拳の表演が行われ、慰霊の集いは終了しました。
引き続いて、同じ会場で懇談会が開催され、松原代表が「室蘭における中国人強制連行と慰霊・遺骨送還運動」について、栞の資料に基づいて報告。また、「中国人犠牲者の遺骨発掘時(1954年10月9日)の記録」のDVDを視聴。
3年前から室蘭の中国人強制連行問題を調査し、慰霊の集いを取材してきた伊達高校放送局の「テレビドキュメント」作品2本のDVDを視聴し、顧問の先生や放送局の生徒さんの報告・挨拶が行われました。
このDVDには、長年、室蘭の強制連行問題を調査し、慰霊の集いの実行委員を務めてきた、上野志郎さんが高校生の取材を受けて発言している映像が多くあります。
このテレビドキュメントは、昨年の北星学園大学映像祭で、銀賞を受賞されたことも質問に答えて報告されました。
主催者挨拶をする松原剛代表
祭壇に献花する鴫谷節夫道連会長
下は合掌する鴫谷節夫道連会長
来賓挨拶をされる中国駐札幌総領事館の孔多孜・玉素甫(コンドス・ユスフ)副総領事
挨拶する室蘭工業大学の劉彦博交友会会長挨拶する鴫谷節夫道連会長
DVDについて報告する伊達高校放送局顧問の先生
挨拶する伊達高校放送局局長
質問などに答えて発言する鴫谷さん