市電、平和号も走る
市電すすきの駅を12時30分に出発して、14時にすすきの駅に一周して帰る「貸し切り市電8・15平和号」が走りました。
貸し切り市電の中では、被爆者や今年の原水爆禁止世界大会に参加した方からの話を聞き、平和への誓いを新たにしていました。
貸し切り市電の車内には、千羽鶴やちぎり絵、絵手紙を所狭しと飾り、親子など60人が参加しました。
5歳の時に広島で被爆した金子廣子さんが被爆の実相などを証言しました。
「被爆者との結婚はいいが、子どもは生むな」と医師に宣告された夫は2年前、「『子供は生むなと言えなかった』と告白しました」「孫に被爆体験を話すと、とても興味を持って聞いてくれます。平凡な生活が一番いい。二度と戦争はあってほしくない」と廣子さんは証言しました。ガタゴトと線路がきしむ中、参加者は真剣に聞き入りました。
「平和の行動をしたいと、初めて乗りました」と高校三年生の女子生徒(18歳)「被爆者の話を今までも聞いてきたけれど、被爆したら人生は簡単に変わってしまう。つらい過去を「語り部」として話してくれ感謝します」と力を込めました。
「若者が集まり、伝えることは難しいけれど、何ができるか考えました」語る、世界大会に参加した西穂波さん(22歳)「1歳で被爆した人が母親からの体験を聞き、語り継いでいました。より多くの若い人たちに考えてもらえるよう行動してきます」と話されました。