你好

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2023年10月13日金曜日

第31回 室蘭慰霊の集い   好天に恵まれ42人が参列

 第31回 室蘭慰霊の集い

      好天に恵まれ42人が参列


 10月1日(日)室蘭の「10・9中国人殉難烈士慰霊の集い」が、好天に恵まれた中で、イタンキ浜の慰霊碑の前で開催されました。

 参列者は42人でした。

 集いは、参列者全員の黙祷で始まり、実行委員会の松原剛代表の挨拶に続いて、中華人民共和国駐札幌総領事館の夏少傑代理総領事の追悼の言葉を事務局の高橋育子氏が代読、室蘭工業大学中国人留学生学友会の周立酉会長が追悼の挨拶を述べました。

 中国人殉難者全道慰霊祭鴫谷節夫事務局長(日中友好協会北海道連会長)が「北海道での殉難者3047人を、ひとまとめではなく、一人ひとりの中国人の姿が浮かんでくる」と述べました。

 撫順の奇蹟を受け継ぐ会北海道支部長の挨拶などがあり、日本中国友好協会井上久士会長のメッセージが寄せられました。

 参列者全員が次々と献花を行いました。

 最後に、室蘭合唱団「あすなろ」の皆さんが、「砂に消えた人々~中国殉難烈士を悼む~」を合唱し集いを終了しました

               参列者が順次献花
            夏少傑代理総領事の追悼のことばを代読
             実行委員会の松原剛代表があいさつ

中華人民共和国成立74周年と中日平和友好条約締結45周年祝賀レセプションが、9月25日札幌のホテルで盛大に開催されました。  新型コロナウイルスの感染防止のため、成立祝賀レセプションは3年間中止していましたから4年ぶりの祝賀レセプションの開催です。  日本中国友好協会北海道連から鴫谷節夫会長と小川勝美理事長の2人が参加しました。  開会に先立ち二胡と中国琴の演奏が行われました。  夏少傑代行総領事は挨拶で「現在、領国関係は複雑な試練に直面していますが、中日関係の重要性に変わりはありません。平和友好条約の初心に立ち返り、新しい時代の関係構築にご尽力を頂きたい」と参列者に呼び掛けました。  来賓挨拶には道の副知事や札幌市の副市長などが立ち、達増岩手県知事のビデオメッセージが壇上両側の大スクリーンに放映されました、

 ついに碑再建除幕式

第22回中国人殉難者全道慰霊祭

   劉連仁さんの思い出(29)

   日中友好協会北海道連 会長 鴫谷 節夫


  盧溝橋事件50周年

 第22回慰霊祭の1987年はちょうど盧溝橋事件50周年に当たりました。

碑再建募金の訴えと慰霊祭への参加の呼び掛けでもこのことを強調しました。北海道への中国人強制連行が中国への侵略戦争の重要な一環であることを強調し、碑再建の募金目標を2百万円に設定して広く呼び掛けました。

   地元2町に新聞折込

   仁木町・余市町では新聞折込したチラシでは、次のとおり訴えました。

 忘れてはいけません。

 日本が、中国への侵略戦争で中国人民千数百万人を殺したことを。中国人約四万人を強制連行し、そのうち六千八百余人を死に至らしめたことを。

 私たちは、仁木町大江鉱山での犠牲者、「李振江」氏等十二名の霊を慰め日本が再び軍国主義の道を歩むことのないよう、「日中不再戦友好碑」を建立し、毎年盛大に慰霊祭を行っています。

 今年は二十年余の風雪によって傷んだ碑と土台を再建しました。ぜひ、ご参加ください。


 皆さんお気付きと思いますが、チラシ文には問題があります。「十二名の霊をなぐさめ」というのでは全道慰霊祭という趣旨に合わないのです。毎年供養する人々の名簿を作らなければならないと思いました。

   参列者108名

 ともあれ第22回の慰霊祭は参列者108名賛同団体169、賛同個人163名という空前の規模に発展しました。栞の1ページをとって「郭沫若氏の碑文の経緯」が載っています。

                                          (つづく)

中華人民共和国成立74周年と 中日平和友好条約締結45周年 祝賀レセプションが盛大に開催

  中華人民共和国成立74周年と

 中日平和友好条約締結45周年

 祝賀レセプションが盛大に開催


 中華人民共和国成立74周年と中日平和友好条約締結45周年祝賀レセプションが、9月25日札幌のホテルで盛大に開催されました。

 新型コロナウイルスの感染防止のため、成立祝賀レセプションは3年間中止していましたから4年ぶりの祝賀レセプションの開催です。

 日本中国友好協会北海道連から鴫谷節夫会長と小川勝美理事長の2人が参加しました。

 開会に先立ち二胡と中国琴の演奏が行われました。

 夏少傑代行総領事は挨拶で「現在、領国関係は複雑な試練に直面していますが、中日関係の重要性に変わりはありません。平和友好条約の初心に立ち返り、新しい時代の関係構築にご尽力を頂きたい」と参列者に呼び掛けました。

 来賓挨拶には道の副知事や札幌市の副市長などが立ち、達増岩手県知事のビデオメッセージが壇上両側の大スクリーンに放映されました、

                 夏少傑代理総領事が挨拶
            達増岩手県知事がビデオメッセージ
      日中友好協会北海道連から鴫谷節夫会長と小川勝美理事長が参加

2023年9月8日金曜日

 夏の平和キャンペーンに 思うこと

     夏の平和キャンペーンに思うこと

         劉連仁さんの思い出(28)

       日中友好協会北海道連 会長 鴫谷 節夫


    今年の夏は本当に暑い夏でしたが、皆さん元気に乗り切りましたか。小樽ではコロナ五類移行を機に、40回続いた「あおばまつり」(日本共産党小樽後援会が組織する「あおばまつり」実行委員会の主催)の4年ぶりの再会に取組み、9月3日快晴に恵まれて大成功を納めました。

私は事務局の一員として炎天下走り回ったので、バテバテでしたが、なんとか持ち堪えたので少し自信がついたところです。(9月6日付けしんぶん赤旗に紹介されました)

 

 夏の平和キャンペーン 道新の頑張り

 

 道新で8月11日から3日連載された保坂正康さん、逢坂冬馬さん、大川史織さん、遠藤美幸さんの対談企画は、目を見張る思いで読みました。自民・公明政権に維新と国民が加わって日本国民を戦争に引きずり込む策謀が進んでいることに危機感があるのだと思います。  

 

  大事なことが一つ抜けている

 

 中国人強制連行事件についての記事が一つもないのは、大事なことが抜けていると言わざるを得ません。

 日中友好新聞の読者の皆さんはよくご存じだと思いますが、中国人強制連行事件は日本帝国政府が閣議決定し政府機関が関与して行ったものです。従ってその結果については、日本国政府が責任をもって償わなければなりません。この国家犯罪を追求する記事が抜けていることを残念に思います。

 

 年に一度の慰霊祭だけに終わっていないか

 

 「烈士園の草取りをしていると、お墓参りに来た人から声がかかることがあるんだよ。日中不再戦友好碑って、なんの碑ですかってね。そこでいろいろ話をするですよ。」

 墓守を自認する仁木町在住の齋藤圭二さん(慰霊祭事務局)の話です。それを聞いてハッとしました。やはり慰霊祭だけで終わっている、友好碑に集まるべきではないかと考えました。                             

                                  (つづく)

札幌支部太極拳サークル 45周年表演会

            札幌支部太極拳サークル 45周年表演会


   札幌支部の太極拳サークルは、9月1日(金)、10時30分から、かでる2・7のレクレーション研修室において、結成45周年表演会を開催しました。

 しおりには、中国駐札幌総領事館の夏少傑総領事代行の祝辞や鴫谷節夫道連会長のメッセージ、本部高橋清枝太極拳委員長のメッセージなど多数が掲載されています。

 5年前は、かでる2・7の大ホールで表演会を開催し、たくさんの観客も見えましたが、新型コロナウイルスの感染が終息しないため、無観客で、サークル員だけで開催しました。

 開会前に参加者全員で記念撮影をしました。

 開会では、沖田洋子サークル代表の挨拶と札幌支部の小川勝美理事長の挨拶が行われました。

 直ちに表演会が始まりました。

 午前が第一部で、午後が第二部に、昼食を挟んで14演目の太極拳表演が行われました。

 最初は、17式太極拳を全員で行いました。

           
                            全員で17式を表演
                開会前に全員で集合写真

2023年 「劉連仁生還記念碑を 伝える会」総会を開催

              2023年「劉連仁生還記念碑を 伝える会」総会を開催


   7月7日(金)、当別町若葉会館において、「生還記念碑を伝える会」の総会が開かれました。今年は劉連仁さんが発見されて65年目にあたり、伝える会が発足されて20年目にあたります。

 開会に先立って目黒敏弘会長は、今年3人の新会員を迎え、会員31人になったと報告されました。また、記念碑横に設置された「来訪者記帳箱」には34名が記帳されており、記帳されないで帰られた方はもっと多くいらっしゃたと思いますと話されました。

 来賓の挨拶に立った日中友好協会北海道支部連合会の影浦貞宏事務局長は、7月24日に90歳で亡くなった作家の森村誠一さんに触れ、彼はノンフィクションの「悪魔の飽食」や「人間の証明」「野生の証明」等、戦争の暗部を描いた作家で、反戦と護憲を貫いた作家でした。

 私は4年前、悪魔の飽食に描かれた、ハルピンの七三一部隊の跡地に行ってきました。ソ連の侵攻が始まり、慌てて逃げだした時、人体実験の証拠を隠滅するために、全てを破壊しようとしましたが破壊しきれず、ボイラーや発電室、巨大な煙突が残っていました。本館一階の人事課だった部屋には、「第731部隊罪証陳列館」があり、当時の残虐な行為を今に伝えていました。

 強制連行・強制労働の末に多くの中国人が犠牲となった行為も、日本の侵略戦争における同一線上の罪科です。加害者は忘れても被害者側は、決して忘れることはありません。と話されました。

 最後に「劉連仁生還記念碑を伝える会20周年」を開催すべく、協議に入りたいと報告がなされました。


2023年8月8日火曜日

「不再戦友好碑」再建?(3)    

 「不再戦友好碑」再建?(3)

   劉連仁さんの思い出(27) 

        日本中国友好協会北海道連 会長 鴫谷 節夫


   第20回慰霊祭の大成功によって、再建資金も一定の積立が出来ました。賛同団体も全道規模になり、小樽支部も組織的に強化され、文革の打撃もほぼ克服の見通しが出てきました。

 ならば大事業であってもいま取組むべきだという思いが固まってきました。


 一体いくらかかるのか


 烈士園はわが家から30分弱の距離です。思いあぐねると時々烈士園に出掛けていました。ある時、この仁木町の墓地で、烈士園造成工事を請け負った余市梅川町の会社の社長さんに会いました。

 途端にこれはチャンスとひらめいて、社長さんに声を掛けました。

「社長さん、この碑はごらんの通り再建しなければならないが、御影石の一本もので、同じ高さのもので建て直すとなればいくらぐらい掛るだろうか、目見当でいいから教えてくれないか」


  総計80万円の目安

 

 社長さんは、ちゃんと見積りしなければ何とも言えないと渋りましたが、私も必死に食い下がりました。社長さんは碑を見上げたり見下ろしたりしてとうとう「石が60、彫り10、建て10、まあ80万というところか」と言いました。

 私はそれを聞いて、予想外だったので小躍りするほど嬉しかったのですが、内心は隠し渋い顔をしながら「その金額ならなかなか大変だが、どうせやらなければならないので、それでぜひお願いします」と言いました。

 この80万円という目安が出たことで、小樽支部役員会の合意も得られ、再建計画は第22回慰霊祭での再建除幕を目指し順調に進んで行きました。

 全国大会で小樽支部から参加した代議員が碑再建の資金カンパを訴えて、会場から6万円のカンパが寄せられたことも、私たちにとって大きな励ましとなりました。

                                 (つづく)