過去において、旧日本軍国主義者が引き起こした中国への侵略戦争の中で、数万人にもぼる中国人が日本に強制連行されました。そのうち、北海道は58事業所び16,282名の中国人が必要は食事も与えられず、厳寒の中で厳しい奴隷労働をさせられ、飢えと暴力のもとで3,047名の中国人が命を次々と奪って亡くなり、永遠に帰れない人となりました。この侵略戦争は中国人民に計り知れない苦痛をもたらしたばかりでなく、日本国民にも大きな災難をもたらし、中日両国二千年の交流の歴史に不幸な一ページを残しました。
戦後になって、中日友好を志す方々が中心になって、日本各界のご支援で中国人殉難者の遺骨の発掘、送還が行われました。そして、毎年欠かさずこの町で中国人殉難者を祭る慰霊祭を行ってきました。
今年6月1日に、三菱マテリアルは、日本に強制連行された中国人労働者に「真摯かつ誠実な謝罪の意」を表明、正式に謝罪声明を発表しました。中国人労働者の人権が侵害された歴史の事実をはっきり認め、謝罪することは数十年以上遅れましたが、ともかく数十年前に日本で亡くなった中国の同胞、辛酸を嘗め尽くした生存者と家族に、中国人民、歴史にそれなりの態度を示しました。
本日この式典に当たり、慰霊祭実行委員会及び参列の皆様をはじめ、長年にわたって中日友好事業と中国人烈士の慰霊にご尽力、ご貢献されました方々に深く敬意と感謝の意を表したいと存じます。
中国と日本は一衣帯水な隣国であり、安定した中日関係を築き上げることは両国民共通の願いであります。「前のことを忘れず、後の戒めとします」、慰霊祭を通じて、このような悲惨な極りの歴史は二度と繰り返してはならないよう北海道各界の友人の皆様と共に祈っていきたいと存じます。
結びに中国人殉難者の皆様のご冥福をお祈り申し上げるとともに中日両国民の永遠の友好を祈念し、追悼の言葉といたします。
挨拶する張毅領事 |
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