「日中不再戦友好碑」再建?
劉連仁さんの思い出(25)
日本中国友好協会北海道連 会長 鴫谷 節夫
再建と聞いて、不審に思う人もいるかも知れないで、この点についても述べて置きます。
「テラゾウ(人工
大理石)の張り物」
烈士園の中心となる「友好碑」は本来半世紀ぐらいはびくともしないものであるべきです。他の石碑をみると多くは御影石が使われています。
ところが「友好碑」は、高さ3メートルの内部はコンクリートで、四面に人造大理石の一枚ものの板を張り付けた物だったのです。なぜそうなったのか、私は何も聞かされていませんが、田浦さんが自慢げにテラゾウだと言っていたのを覚えています。
「なぜそれになったのか」
これは私の全くの推測ですが、石材店の売り込みと御影石に比べて格段に安かったからではないかと思っています。テラゾウは学校の玄関などに使われていて、かなり長持ちするものですが、3メートルを越える石柱として使われたものは見たことがありません。
碑面の耐久力があっても柱の中のコンクリートとの接着力の不足が決定的な弱点となって、第10回慰霊祭を過ぎるころか、碑面が膨らみ始めました。隙間に接着剤を詰め込んで凌ぎましたが、隙間はだんだん大きくなりました。 (つづく)
昨年の中国人殉難者全道慰霊祭に参加した中国人中国人留学生が日中友好不再戦碑を訪問