2023年10月13日金曜日

第31回 室蘭慰霊の集い   好天に恵まれ42人が参列

 第31回 室蘭慰霊の集い

      好天に恵まれ42人が参列


 10月1日(日)室蘭の「10・9中国人殉難烈士慰霊の集い」が、好天に恵まれた中で、イタンキ浜の慰霊碑の前で開催されました。

 参列者は42人でした。

 集いは、参列者全員の黙祷で始まり、実行委員会の松原剛代表の挨拶に続いて、中華人民共和国駐札幌総領事館の夏少傑代理総領事の追悼の言葉を事務局の高橋育子氏が代読、室蘭工業大学中国人留学生学友会の周立酉会長が追悼の挨拶を述べました。

 中国人殉難者全道慰霊祭鴫谷節夫事務局長(日中友好協会北海道連会長)が「北海道での殉難者3047人を、ひとまとめではなく、一人ひとりの中国人の姿が浮かんでくる」と述べました。

 撫順の奇蹟を受け継ぐ会北海道支部長の挨拶などがあり、日本中国友好協会井上久士会長のメッセージが寄せられました。

 参列者全員が次々と献花を行いました。

 最後に、室蘭合唱団「あすなろ」の皆さんが、「砂に消えた人々~中国殉難烈士を悼む~」を合唱し集いを終了しました

               参列者が順次献花
            夏少傑代理総領事の追悼のことばを代読
             実行委員会の松原剛代表があいさつ

中華人民共和国成立74周年と中日平和友好条約締結45周年祝賀レセプションが、9月25日札幌のホテルで盛大に開催されました。  新型コロナウイルスの感染防止のため、成立祝賀レセプションは3年間中止していましたから4年ぶりの祝賀レセプションの開催です。  日本中国友好協会北海道連から鴫谷節夫会長と小川勝美理事長の2人が参加しました。  開会に先立ち二胡と中国琴の演奏が行われました。  夏少傑代行総領事は挨拶で「現在、領国関係は複雑な試練に直面していますが、中日関係の重要性に変わりはありません。平和友好条約の初心に立ち返り、新しい時代の関係構築にご尽力を頂きたい」と参列者に呼び掛けました。  来賓挨拶には道の副知事や札幌市の副市長などが立ち、達増岩手県知事のビデオメッセージが壇上両側の大スクリーンに放映されました、

 ついに碑再建除幕式

第22回中国人殉難者全道慰霊祭

   劉連仁さんの思い出(29)

   日中友好協会北海道連 会長 鴫谷 節夫


  盧溝橋事件50周年

 第22回慰霊祭の1987年はちょうど盧溝橋事件50周年に当たりました。

碑再建募金の訴えと慰霊祭への参加の呼び掛けでもこのことを強調しました。北海道への中国人強制連行が中国への侵略戦争の重要な一環であることを強調し、碑再建の募金目標を2百万円に設定して広く呼び掛けました。

   地元2町に新聞折込

   仁木町・余市町では新聞折込したチラシでは、次のとおり訴えました。

 忘れてはいけません。

 日本が、中国への侵略戦争で中国人民千数百万人を殺したことを。中国人約四万人を強制連行し、そのうち六千八百余人を死に至らしめたことを。

 私たちは、仁木町大江鉱山での犠牲者、「李振江」氏等十二名の霊を慰め日本が再び軍国主義の道を歩むことのないよう、「日中不再戦友好碑」を建立し、毎年盛大に慰霊祭を行っています。

 今年は二十年余の風雪によって傷んだ碑と土台を再建しました。ぜひ、ご参加ください。


 皆さんお気付きと思いますが、チラシ文には問題があります。「十二名の霊をなぐさめ」というのでは全道慰霊祭という趣旨に合わないのです。毎年供養する人々の名簿を作らなければならないと思いました。

   参列者108名

 ともあれ第22回の慰霊祭は参列者108名賛同団体169、賛同個人163名という空前の規模に発展しました。栞の1ページをとって「郭沫若氏の碑文の経緯」が載っています。

                                          (つづく)

中華人民共和国成立74周年と 中日平和友好条約締結45周年 祝賀レセプションが盛大に開催

  中華人民共和国成立74周年と

 中日平和友好条約締結45周年

 祝賀レセプションが盛大に開催


 中華人民共和国成立74周年と中日平和友好条約締結45周年祝賀レセプションが、9月25日札幌のホテルで盛大に開催されました。

 新型コロナウイルスの感染防止のため、成立祝賀レセプションは3年間中止していましたから4年ぶりの祝賀レセプションの開催です。

 日本中国友好協会北海道連から鴫谷節夫会長と小川勝美理事長の2人が参加しました。

 開会に先立ち二胡と中国琴の演奏が行われました。

 夏少傑代行総領事は挨拶で「現在、領国関係は複雑な試練に直面していますが、中日関係の重要性に変わりはありません。平和友好条約の初心に立ち返り、新しい時代の関係構築にご尽力を頂きたい」と参列者に呼び掛けました。

 来賓挨拶には道の副知事や札幌市の副市長などが立ち、達増岩手県知事のビデオメッセージが壇上両側の大スクリーンに放映されました、

                 夏少傑代理総領事が挨拶
            達増岩手県知事がビデオメッセージ
      日中友好協会北海道連から鴫谷節夫会長と小川勝美理事長が参加

2023年9月8日金曜日

 夏の平和キャンペーンに 思うこと

     夏の平和キャンペーンに思うこと

         劉連仁さんの思い出(28)

       日中友好協会北海道連 会長 鴫谷 節夫


    今年の夏は本当に暑い夏でしたが、皆さん元気に乗り切りましたか。小樽ではコロナ五類移行を機に、40回続いた「あおばまつり」(日本共産党小樽後援会が組織する「あおばまつり」実行委員会の主催)の4年ぶりの再会に取組み、9月3日快晴に恵まれて大成功を納めました。

私は事務局の一員として炎天下走り回ったので、バテバテでしたが、なんとか持ち堪えたので少し自信がついたところです。(9月6日付けしんぶん赤旗に紹介されました)

 

 夏の平和キャンペーン 道新の頑張り

 

 道新で8月11日から3日連載された保坂正康さん、逢坂冬馬さん、大川史織さん、遠藤美幸さんの対談企画は、目を見張る思いで読みました。自民・公明政権に維新と国民が加わって日本国民を戦争に引きずり込む策謀が進んでいることに危機感があるのだと思います。  

 

  大事なことが一つ抜けている

 

 中国人強制連行事件についての記事が一つもないのは、大事なことが抜けていると言わざるを得ません。

 日中友好新聞の読者の皆さんはよくご存じだと思いますが、中国人強制連行事件は日本帝国政府が閣議決定し政府機関が関与して行ったものです。従ってその結果については、日本国政府が責任をもって償わなければなりません。この国家犯罪を追求する記事が抜けていることを残念に思います。

 

 年に一度の慰霊祭だけに終わっていないか

 

 「烈士園の草取りをしていると、お墓参りに来た人から声がかかることがあるんだよ。日中不再戦友好碑って、なんの碑ですかってね。そこでいろいろ話をするですよ。」

 墓守を自認する仁木町在住の齋藤圭二さん(慰霊祭事務局)の話です。それを聞いてハッとしました。やはり慰霊祭だけで終わっている、友好碑に集まるべきではないかと考えました。                             

                                  (つづく)

札幌支部太極拳サークル 45周年表演会

            札幌支部太極拳サークル 45周年表演会


   札幌支部の太極拳サークルは、9月1日(金)、10時30分から、かでる2・7のレクレーション研修室において、結成45周年表演会を開催しました。

 しおりには、中国駐札幌総領事館の夏少傑総領事代行の祝辞や鴫谷節夫道連会長のメッセージ、本部高橋清枝太極拳委員長のメッセージなど多数が掲載されています。

 5年前は、かでる2・7の大ホールで表演会を開催し、たくさんの観客も見えましたが、新型コロナウイルスの感染が終息しないため、無観客で、サークル員だけで開催しました。

 開会前に参加者全員で記念撮影をしました。

 開会では、沖田洋子サークル代表の挨拶と札幌支部の小川勝美理事長の挨拶が行われました。

 直ちに表演会が始まりました。

 午前が第一部で、午後が第二部に、昼食を挟んで14演目の太極拳表演が行われました。

 最初は、17式太極拳を全員で行いました。

           
                            全員で17式を表演
                開会前に全員で集合写真

2023年 「劉連仁生還記念碑を 伝える会」総会を開催

              2023年「劉連仁生還記念碑を 伝える会」総会を開催


   7月7日(金)、当別町若葉会館において、「生還記念碑を伝える会」の総会が開かれました。今年は劉連仁さんが発見されて65年目にあたり、伝える会が発足されて20年目にあたります。

 開会に先立って目黒敏弘会長は、今年3人の新会員を迎え、会員31人になったと報告されました。また、記念碑横に設置された「来訪者記帳箱」には34名が記帳されており、記帳されないで帰られた方はもっと多くいらっしゃたと思いますと話されました。

 来賓の挨拶に立った日中友好協会北海道支部連合会の影浦貞宏事務局長は、7月24日に90歳で亡くなった作家の森村誠一さんに触れ、彼はノンフィクションの「悪魔の飽食」や「人間の証明」「野生の証明」等、戦争の暗部を描いた作家で、反戦と護憲を貫いた作家でした。

 私は4年前、悪魔の飽食に描かれた、ハルピンの七三一部隊の跡地に行ってきました。ソ連の侵攻が始まり、慌てて逃げだした時、人体実験の証拠を隠滅するために、全てを破壊しようとしましたが破壊しきれず、ボイラーや発電室、巨大な煙突が残っていました。本館一階の人事課だった部屋には、「第731部隊罪証陳列館」があり、当時の残虐な行為を今に伝えていました。

 強制連行・強制労働の末に多くの中国人が犠牲となった行為も、日本の侵略戦争における同一線上の罪科です。加害者は忘れても被害者側は、決して忘れることはありません。と話されました。

 最後に「劉連仁生還記念碑を伝える会20周年」を開催すべく、協議に入りたいと報告がなされました。


2023年8月8日火曜日

「不再戦友好碑」再建?(3)    

 「不再戦友好碑」再建?(3)

   劉連仁さんの思い出(27) 

        日本中国友好協会北海道連 会長 鴫谷 節夫


   第20回慰霊祭の大成功によって、再建資金も一定の積立が出来ました。賛同団体も全道規模になり、小樽支部も組織的に強化され、文革の打撃もほぼ克服の見通しが出てきました。

 ならば大事業であってもいま取組むべきだという思いが固まってきました。


 一体いくらかかるのか


 烈士園はわが家から30分弱の距離です。思いあぐねると時々烈士園に出掛けていました。ある時、この仁木町の墓地で、烈士園造成工事を請け負った余市梅川町の会社の社長さんに会いました。

 途端にこれはチャンスとひらめいて、社長さんに声を掛けました。

「社長さん、この碑はごらんの通り再建しなければならないが、御影石の一本もので、同じ高さのもので建て直すとなればいくらぐらい掛るだろうか、目見当でいいから教えてくれないか」


  総計80万円の目安

 

 社長さんは、ちゃんと見積りしなければ何とも言えないと渋りましたが、私も必死に食い下がりました。社長さんは碑を見上げたり見下ろしたりしてとうとう「石が60、彫り10、建て10、まあ80万というところか」と言いました。

 私はそれを聞いて、予想外だったので小躍りするほど嬉しかったのですが、内心は隠し渋い顔をしながら「その金額ならなかなか大変だが、どうせやらなければならないので、それでぜひお願いします」と言いました。

 この80万円という目安が出たことで、小樽支部役員会の合意も得られ、再建計画は第22回慰霊祭での再建除幕を目指し順調に進んで行きました。

 全国大会で小樽支部から参加した代議員が碑再建の資金カンパを訴えて、会場から6万円のカンパが寄せられたことも、私たちにとって大きな励ましとなりました。

                                 (つづく)

 

2023年7月24日月曜日

日本中国友好協会北海道支部連合会連総会を 事務所とオンラインで開催

                   道連総会を事務所とオンラインで開催


  日中友好協会北海道支部連合会の総会を、7月6日、事務所で参加する方とオンラインで参加するハイブリッドで開催しました。

 事務所には、鴫谷節夫道連会長、小川勝美理事長、影浦貞宏事務局長、室蘭支部の松原剛支部長が参加しました。

 オンラインでは、苫小牧支部の伊藤貞市苫小牧支部長と川山博久事務局長、釧路支部の原聰釧路支部長が参加しました。

 鴫谷会長の挨拶。小川勝美理事長の昨年度の活動の纏めと今年度の活動方針決算と予算案の提案、鴫谷会長から役員案の提案後、討議が行われ原案どうり採択されました。 

 4月に苫小牧支部の事務局長に選出された川山博久さんが自己紹介を行いました。

       鴫谷会長と影浦事務局長、奥は小川理事長と松原室蘭支部長
            自己紹介をする川山博久事務局長

             発言する伊藤貞市苫小牧支部長

 第38回 7・7平和集会

  第38回 7・7平和集会            120人をこえる参加者


  日中戦争の発端 

 盧溝橋事件(1937年7月7日)から86年 


 「戦争と平和」

 ~私たちが学び、次世代に伝えるために~

 

 と題して、7月7日、かでる2・7の大会議室で、第38回 7・7平和集会が開催されました。

 日中友好協会札幌支部をはじめ、平和団体、宗教者団体など、33団体が参加する実行委員会が主催しました。

 今年の講師は、飯塚正樹氏(北海道高等学校教職員組合 中央執行委員長)。

 講演の題は、「今こそ 憲法学習に、政治教育、歴史教育を」でした。

 参加者は120人をこえました。

 司会は、浦瀬佑司(靖国神社国営化阻止キリスト者グループ)さん。

 開会あいさつ・講師紹介を実行委員長の今橋直弁護士(青年法律家協会)が行い、「若い人たちに、憲法や平和の大切さを私たちが伝えるうえで、参考になる講演をと考え、高教組の飯塚先生にお願いしました。飯塚先生は、江別高校定時制の現場で直接、平和や憲法などの教育に当たられている方です」と紹介しました。

 飯塚先生は、自己紹介で、釧路西高校を振り出しに、道内の各校で教鞭をとり、その後、高教組の専従役員を務め、2011年の春に、江別高校定時制の教員になり3年生の担任になりました。

 2016年度から憲法学習を基礎とした政治教育に取組み、4年生の「政治・経済」から。ちょうど「18歳選挙権」元年、7月に参議院選挙があり、4年生は全員有権者、と述べ、1,政治・経済の年間学習計画を立て、2、選挙について、3、「労働」を軸に「政治・経済」を学ぶ、4,「税金の集め方、税金の使い方」の授業、5、4年生学年末の答案」より、6、歴史学習においても「憲法学習」の支店を、7、2022年「ウクライナ危機」をめぐって、9,「安保三文書」をめぐって、など、生徒の感想をはじめ豊富な資料(生徒会機関誌「小波」への教職員から卒業生に贈る言葉)を使った講演をしました。

 質疑応答・デスカッションの司会を本庄十喜(日本軍「慰安婦」問題の解決をめざす北海道の会)先生が務め、数人の方々が発言し、飯塚先生が丁寧に答えていました。

 集会決議の提案を、西千津(カトリック札幌教区 正義と平和協議会)さんが行い、参加者全員の拍手で確認しました。

                                                  西千津さん
            本庄十喜北海道教育大学札幌校准教授
                 飯塚正樹先生
                 今橋直弁護士
                  深瀬佑司さん


2023年6月13日火曜日

 慰霊祭会場行き貸し切りバスのご案内

  慰霊祭会場行き貸し切りバスのご案内

 まだコロナ禍の影響があるために、会場の参列者数に制限があります。
 従って、貸し切りバスも27人乗りの小型です。
 今年も交流会を開催しません。会場での昼食もありません。
 札幌からバスに乗車される方は、事前に事務所に電話かFAⅩをお願いします。
 また、帰りは、会場から移動して慰霊碑を参拝します。
 サクランボの売店とニッカウヰスキーに立ち寄る計画です。


札幌の集合場所と時刻

 場所 札幌テレビ塔北側 旧NHK前

 時刻    11時30分集合
         40分出発
 
   昼食は済ませてから乗車願います。

 札幌支部電話FAⅩ兼用 011-814-8658

      参加費  1,000円

「日中不再戦友好碑」再建?  劉連仁さんの思い出(25)  日本中国友好協会北海道連 会長 鴫谷 節夫

 「日中不再戦友好碑」再建?

    劉連仁さんの思い出(25) 

       日本中国友好協会北海道連 会長 鴫谷 節夫


    再建と聞いて、不審に思う人もいるかも知れないで、この点についても述べて置きます。


 「テラゾウ(人工

  大理石)の張り物」


 烈士園の中心となる「友好碑」は本来半世紀ぐらいはびくともしないものであるべきです。他の石碑をみると多くは御影石が使われています。

 ところが「友好碑」は、高さ3メートルの内部はコンクリートで、四面に人造大理石の一枚ものの板を張り付けた物だったのです。なぜそうなったのか、私は何も聞かされていませんが、田浦さんが自慢げにテラゾウだと言っていたのを覚えています。

  

「なぜそれになったのか」


 これは私の全くの推測ですが、石材店の売り込みと御影石に比べて格段に安かったからではないかと思っています。テラゾウは学校の玄関などに使われていて、かなり長持ちするものですが、3メートルを越える石柱として使われたものは見たことがありません。

 碑面の耐久力があっても柱の中のコンクリートとの接着力の不足が決定的な弱点となって、第10回慰霊祭を過ぎるころか、碑面が膨らみ始めました。隙間に接着剤を詰め込んで凌ぎましたが、隙間はだんだん大きくなりました。      (つづく)

    昨年の中国人殉難者全道慰霊祭に参加した中国人中国人留学生が日中友好不再戦碑を訪問

日本中国友好協会第72回大会   会場とオンラインで開催    北海道から6人が参加

 日本中国友好協会第72回大会

  会場とオンラインで開催

   北海道から6人が参加


 6月4日、日本中国友好協会の第72大会が、東京の会場と全国の代議員・評議員・役員をオンラインで結んで開催され、全国から約170人が参加しました 北海道から代議員で鴫谷節夫会長と苫小牧支部の川山博久事務局長が、評議員は伊藤貞市苫小牧支部長、原聰釧路支部長、道連の影浦貞宏事務局長が、役員として小川勝美道連理事長がそれぞれオンラインで参加しました。

 苫小牧支部伊藤貞市

    支部長が発言

 

 伊藤支部長は、3月に事務局長と理事の2人が退会したため、支部総会を開催し、会員に新しい会員を増やすことを呼びかけるとともに新しい役員を選出して、3人の新しい会員を迎えて大会に参加していること、中国人殉難者全道慰霊祭に札幌支部と貸し切りバスを手配して参加すなど積極的な活動について発言しました。

第58回中国人殉難者全道慰霊祭のご案内

 第58回中国人殉難者全道慰霊祭のご案内

 2023年6月25日(日)午後1時30分~ 仁木町町民センター


慰霊祭募金のお願い


 第58回中国人殉難者全道慰霊祭は、日中友好協会の会員、準会員、太極拳サークルや中国語教室の皆さん、そして平和・民主団体など幅広い分野の皆様の募金で賄われています。

 皆様の積極的なご支援・ご協力をお願いいたします。

 なお、当日参列されます皆様は、午後1時30分開式でありますので、5人の住職様の入場前の1時20分には着席されますようお願いします。

 小型バスですが、貸し切りバスを用意します。2面を御覧ください。

募金の送金先 〇ゆうちょ銀行
〇記号 19000 〇番号 39585911
〇名義 日本中国友好協会札幌支部
事務所の電話 011-814-8658  FAⅩも

2023年6月2日金曜日

「日中不再戦友好碑を 再建して」

 「日中不再戦友好碑を再建して」

           劉連仁さんの思い出(24) 

                         日本中国友好協会北海道連 会長 鴫谷 節夫


       今回は標記の文章が残っていたので、再建の取り組みは後回しにして、それを紹介させて貰います。 

                             

 日中不再戦友好碑を再建して

   小樽支部事務局長    鴫谷節夫

 人間は、何故、碑を建てるのでしょうか。

 二十一年の風雪にすっかり傷んでしまった「日中友好不再戦碑」を再建する大仕事に取り組みながら、このことを考え続けていました。

 戦争が終わってもう四十二年も過ぎた、昔のことにそんなにこだわる必要はないのでは、そんな声が聞こえてきます。ましてや、数百万の大金を投じて再建するとなると、その意義を根本的に考えてみなければなりません。

 銭函から石狩へ抜ける途中、手稲に入ってすぐに「史跡、バッタ塚」という案内が出ています。何だろうと思って、一度訪ねたことがあります。かなりの距離を入ったところに記念碑がありました。明治のはじめ、開拓が始まったばかりの頃に、北海道はバッタの大群に悩まされ、放置しては開拓の未来はおぼつかないというので、巨額の金と人力を投じてバッタの卵を取り集め、この地に深い溝を掘って埋めたというのです。記念碑がなかったら、こんなバッタの歴史はだれにもわからないでしょう。

 「過去に目を閉ざすものは、現在にも盲目になる」(西ドイツ大統領・ヴァイツゼッカー)のは、何事においてもいえる事です。特に、私たちが犯した過ちに時効はないと覚悟しなければなりません。

 しかも、中国人強制連行と虐殺の事実は、それを計画し実行させた勢力とその後輩たちによって、意図的に消され、上っ面だけが華やかな日中交流が盛んです。

 一九八七年六月二十八日天候にも恵まれて、盛大に除幕式が行われました。

募金も立派に集まりました。

中国人殉難者全道慰霊祭は二十二回目になりました。

日本中国友好協会北海道連合会に結集する私たちは、ひとりでも多くの人にこの碑のことを広めて行こうではありませんか。


 この文章は一枚の紙にワープロで打ったもので何かの原稿にしたものかどうかわかりません。しかし私の記憶では、日中道連の一部に消極論があったことは確かで、それを意識したものであると思われます。


日本が 「戦争で滅ぶ国」となる

        日本が「戦争で滅ぶ国」となる


    ~安保3文書とメディア報道~

 

 4月29日 かでる2・7(4階大会議室)に於いて、日本ジャーナリスト会議北海道支部主催、新聞労連北海道新聞労働組合の後援による、講演会が開催されました。

 講師は、防衛ジャーナリスト・東京新聞論説兼編集委員の半田滋(しげる)さんでした。講演の大筋を紹介します。

 

 安全保障政策の大転換

 

 ①国家安全保障戦略、国家防衛戦略、防衛力整備計画の3文書改定で「敵基地攻撃能力の保有」が決定。「反撃能力」と言い換えながらも「先制攻撃」が可能に。自衛隊と米軍との一体化を強調。

 ②「防衛力を5年以内に抜本的に強化」を明記=NATО並みの対GDP比2%5年間の防衛費は43兆円の増。財源は増税で賄う。 

 さらに深まる戦争への道

 米軍は「鉾」、自衛隊は「盾」との役割分担は変更し、自衛隊が「鉾」も「盾」も担うことに。

 きっかけはやはり安倍談話

 配備を停止したイージスアショワの代替えとして、弾道ミサイル等の脅威に対し迎撃ミサイル確保が必要。
 これを引き継いだかたちで菅政権で、「イージス・システム搭載艦」建造を決定。
 さらに迎撃だけでは足りない。抑止力強化のために、「敵基地攻撃能力の保有」を政策として取り入れるよう要求。岸田政権で実現。

 国民を騙した果てにある「敵基地攻撃能力」

 2020年12月18日、加藤勝信官房長官は「自衛隊員の安全を確保しつつ、相手の脅威圏の外から対処を行う、我が国のスタンド・オフ防衛能力を強化するものであり、いわゆる敵基地攻撃を目的としたものではない」。

 これは真っ赤なウソでした

 昨年11月27日東京新聞に兼原信克安全保障局次長は次のように語っている。
「将来は反撃能力(敵基地攻撃能力)にしたい思いだった。周辺国が日本を射程に治める中距離ミサイルを持つ中、日本国民をどう守るか考えた結果だった」。

  先制攻撃となる理由

 国家安全保障戦略並びに国家 防衛戦略の中で確認された「武力行使の三要件」とは
 ①「我が国に対する武力攻撃が発生したとき」
 ②「我が国と密接な関係にある他国に対する攻撃が発生し、これにより我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険があること」

「密接な関係にある国」とは
 「武力攻撃に対し、共通の危険として対処しようという共通の関心を持ち、我が国と共同して対処しようとする意思表明する国を指す」(政府見解)
「米国だけとは限らない(安倍首相)  少なくとも米国は含まれる。
 つまり日本が攻撃されていないにもかかわらず、他国を攻撃できるという意味。これこそが先制攻撃である。
 政府は「専守防衛の堅持」「先制攻撃はしない」というが、どう考えても先制攻撃であり、専守防衛から逸脱している

憲法施行76周年 STОP改憲! 5・3憲法集会

 憲法施行76周年

   STОP改憲!

    5・3憲法集会


   戦争させない北海道委員会は、「憲法施行76周年STОP改憲!5・3憲法集会」を札幌市大通西3丁目に約500人が集まりました。

 最初に、北海道平和運動フォーラムの山崎代表が訴え、続いて、北海道憲法共同センターの小内浩共同代表(道民医連事務局長)平和問題と共に医療改悪にも触れて、憲法9条と25条もしっかり守ろうと呼びかけました。

 立憲民主党の勝部賢志参議院議員は国会情勢に触れて岸田政権を厳しく批判しました。

 日本共産党の紙智子参議院議員は、敵基地攻撃能力など岸田政権を厳しく批判し「今政治が一番やらなくてはならないのは、戦争の準備ではなく平和の準備だ」と強調。「憲法9条を踏みにじる戦争する国づくりにハッキリNO!と言おう」と呼びかけました。

 社会民主党の浅野隆雄幹事長も連帯の挨拶を行いました。

 呼びかけ人の池田賢太弁護士は、「政治が右翼的になっている。憲法は武力による威嚇を許していない」と訴えました。

 最後に、北海学園大学の岩本教授が訴えて集会は終了しました

 集会終了後、4丁目通りを札幌駅前までパレードが行われました。

                                         小内浩共同代表
                                         勝部賢志参議
                                                  紙智子参議

2023年4月17日月曜日

アメリカの挑発に乗って  自分の顔に泥を塗る中国

  アメリカの挑発に乗って     自分の顔に泥を塗る中国

                          日中友好協会北海道連  会長 鴫谷 節夫


  台湾の崔英文総統の訪米は七度目というが、今回は正副大統領につぐ要職であるマッカーシー下院議長と会談したと報じられた。 

 米台断交後、台湾総統が米国で会談した要人の最高位で、マッカーシー氏は会談後の記者会見で、「台湾への米国の武器売却を継続し加速する必要がある」と述べたとのことである。

 蔡総統は、「民主主義は脅威にさらされている。平和を守るには強くなければならず、協力した方が強くなれる」と語ったとのことだ。

                                               (道新七日付)


  軍事的威嚇で支持を得られるか

 

 これに対する中国側の対応は、相も変わらず武力による威嚇一本槍である。新鋭空母「山東」を中心とする艦隊を台湾沖に派遣し機動部隊の初訓練を行った。

「山東」から艦載機を発進させて台湾の軍事施設を叩き潰すというのだろうが。そうなれば沖縄の米軍基地から出撃して応戦することになるであろう。

 こんなシナリオを支持するのはプーチンぐらいだろう。


  武田篤朗さんお遺言    いつの日か


 武田篤朗さんが書き残した「あるSL労働者の旅路」の後書きに次のような「期待」が残されている。

   私の人生に決定的な影響をもたらした「新中国」は「文化大革命」や「天安門事件」にみられるように大きく変貌し、人々を感動させた当時の「良さ」は昔語りとなった。

・・私は、中国人民との友好を願いつつも、政権に対する信頼は、事実と道理にてらして、強い不信感に変わった。しかし四千年の歴史に培われた中国人民の知恵と潜在力は、何時の日か民主的政権を我が物として曾ては国際的評価を得た「平和五原則」に光を当てるであろうと期待される。 

 私は何かあると武田篤朗さんこのことばを読み返している。

 そして習近平さんにも読んで欲しいと思うのである。

                                     

                                                 チオノドクサ 

「札幌市と瀋陽市との 姉妹都市提携」 先遣団の一員として

 「札幌市と瀋陽市との姉妹都市提携」

               先遣団の一員として

                                  荒 川  尚 次  

   新札幌市史第5巻に、「昭和55年10月、市議会で友好都市提携を決議・同月市助役を団長とする先遣団が瀋陽市を訪問し交流計画などについて打ち合わせ、11月瀋陽市長など使節団が来札して、友好都市提携の調印式を行った」、との一節がありますが、当時日本共産党札幌市議団の幹事長をしていた私も先遣団の一員として訪中するなど、一連の姉妹都市をめぐる動きにかかわりました。

 もう43年も前の話になりますが、当時中国では「文化大革命」の嵐がおさまった直後で、瀋陽市の幹部なども復帰してまもないという時期でした。

 一方で日本共産党に「修正主義」などのレッテルをはり、はげしい攻撃をしていた中国共産党が、断裂の事態をどう収拾するかが注目されていたときでもあり、「文化革命」後に訪中した日本共産党の議員は、私が数例目ということでもありました。

 ということで緊張の訪中でしたが、かって軍国主義日本が中国侵略のかいらい国家満洲の重要都市の旧「奉天市」と、新たな関係を築くことへの感慨を憶えた旅でした。         

 また、先遣団の団長をされた故平瀬徹也氏が、レセプションの場で私を日本共産党の代表として紹介し、私が「日中友好」と両市の姉妹都市提携に関してあいさつしたことも、思いだします。

 日中友好の継承発展を 

 いま日中両国間にさまざまな問題が惹起する状況のもと、世界とアジアの平和と友好のためにも、苦節をのりこえ継承発展してきた、日中友好運動がますます重要になっていると思います。

 北海道と札幌で日中友好協会がさらなる前進を遂げられるよう、願っています。

                                                                (元札幌市議会議員)

                                     

                                             クリスマスローズ

2023年3月7日火曜日

 友好碑建替え、待ったなし   第20回慰霊祭の成果から 展望生れる

  友好碑建替え、待ったなし

   第20回慰霊祭の成果から展望生れる

       劉連仁さんの思い出(23)

       日中友好協会北海道連 会長 鴫谷節夫

  世話人は14名に
 当初の8名の世話人は、20回では次のとおり14名にお願いしています。
 藤井栄一 商大学長
 志村和雄 小樽市長
 島本虎三 仁木町長
 小柄義信 余市町長
 川村留治 寿都町長
 泉 勢誠  小樽仏教会会長
 松浦 一 北大名誉教授
 松田平太郎 牧師、北星男子高校校長
 戸谷富之 日中友好協会 道連合会会長
 秋保 充 医師、日中友好協会小樽支部会長
 山崎 幸 勤医協中央病 院総婦長
 鈴木 好 北海道高退協 会長
 多嶋光子 北海道母親大 会連絡会実行委員長
 吉田敏夫 丸辰商事代表
 
 協賛団体は157

 中国人殉難者全道慰霊祭を広く知って貰うには、これに賛同する団体を増やさなければならないことはよく判っていましたが、何といっても文革が終結するまでは手も足も出ないという心情でした。
 しかし、これだけ立派な烈士園と友好碑を造った以上、慰霊祭を一年でも欠かすわけにはいかない、なんとしても慰霊祭だけは意地でもという気持ちですが、そういう私たちの心を支えてくれたものがもう一つあります。 
 泉勢誠氏を中心とする真宗大谷派の皆さんです。もしこれが無かったら何回かの中断もあったのでないかと思っています。第20回の慰霊祭の協賛団体は157団体になりました。特に自治体関係が30道市町村を占め、後志の全自治体の協賛を得たのは心強いかぎりでした。
 余談になりますが、焼香に当たっては参列団体と世話人のお名前を読みあげ、一人一人焼香してもらうことにしていましたが、20回では協賛団体すべてを読み上げることにしました。
 結果、それだけで20分近くになり、慌てて読み上げのスピードを上げるよう指示したことも思い出されます。
                                  (つづく)

 軍拡・改憲NО! 全国ネット学習会開催

      軍拡・改憲NО! 全国ネット学習会開催


 2月27日(月)北海道自治労会館大ホールにおいて、東京新聞記者 望月衣塑子さんを招いて学習会を開きました。(その内容の一部を紹介します)


 軍拡に突き進む岸田政権

 岸田政権は爺さんの亡霊を引き継いだ安倍総理をさらに引き継いだ、と言うよりもっと強引に軍拡を推し進めています。  

(安保三文書)この骨子の内容は、

▼敵基地攻撃能力(反撃能力)

 必要最小限の自衛の処置として、相手の領域で有効な反撃を加えることを可能にする

▼安保関連経費

 2027年度に防衛力を抜本的に強化と、それを補完する取り組み(研究開発や港湾などの公共インフラ・サイバー安全保障・国際協力の4分野)をあわせ、予算水準をGDPの2%に

 ▼周辺国への認識
 中国=対外的な姿勢や軍事動向等我が国と、国際社会の深刻な懸念事項であり(中略)これまでにない最大の戦略的挑戦。
 北朝鮮=従来よりもいっそう重大かつ差し迫った脅威。
(安保三文書に対する各国の反応)
▼米国
 「歴史的な第一歩」バイデン大統領は「平和と繁栄に貢献」
▼中国
 「日中が取り交わした約束や合意、を無視して、中国を中傷し続けている。断固反対。
▼韓国
 「日本が憲法と国際法の範囲内で、専守防衛の原則を堅持する」ことを前提に容認。

 中期防5年で43兆円GDP比2%へ
 自民党調査会は昨年4月21日の全体会合で、「敵基地攻撃能力」の名称を「反撃能力に変更。調査会のメンバーは「先制攻撃に取られないように気を使った」と発言。
(43兆円の内容)
・スタンド・オフ防衛能力  5兆円
・防衛装備品の維持整備         9兆円
・弾薬                     2兆円
・隊舎など老朽化対策            4兆円
・新たな装備品確保6兆円
・無人機。宇宙、サイバーにそれぞれ1兆円
(この財源を)
 法人税、所得税、タバコ税の3税の組み合わせを自民党税制調査会で了承。
 ここで、中小企業は対象にしないとしているが、大手は下請けにそのつけを回すのは必定。
 タバコ税は1本3円相当の引き上げになる。
(今年度の防衛費 前年比1・26倍の6兆円)
 その内、相手の領内にあるミサイル発射拠点などを、直接攻撃する「敵基地攻撃能力」に使われる「トマホーク」に2113億円を計上。
 このトマホークは湾岸戦争に使われ、4発に1発の命中率といわれている。

 参加者は主催者発表で350人でした。

第46回 紀元節復活反対 2・11道民集会を開催

 第46回 紀元節復活反対2・11道民集会を開催

   「統一協会問題と日本の保守政党」

   北海道大学大学院文学研究科 櫻井義秀教授が講演


 2月11日、ホテルライフォート札幌で、第46回 紀元節復活反対2・11道民集会が、会場とオンライン参加で開催されました。

 靖国神社国営化阻止道民連絡会議代表の浦瀬佑司(札幌パブテスト教会)代表が主催者挨拶をおこないました。日中友好協会札幌支部も参加団体です。浦瀬代表は、「こんにちの日本は歴史の転換点にあるのでないか。安倍元総理の銃撃事件を機に統一協会が大きくクローズアップされている」と述べ、講師の北大大学院文学研究科の櫻井義秀教授を紹介しました。

 講師の桜井教授は、講演の冒頭、演題の「統一協会と日本の保守政党」について、自民党は、日本・伝統・家父長制にすがりつく名ばかりの保守と紹介し、本当の保守主義ではない。自民党と統一協会は「反共」で一致し、自民党は統一協会を利用し、統一協会も自民党を利用している。

 講演の主旨を紹介し、統一協会の歴史を簡単に振り返り、①性と合同結婚式の宗教、②韓国のための資金調達活動に特化した宗教、③植民地支配に対する恨(ハン)の3点がこの教団の基本的特徴。

 そのうえで、統一協会問題は、宗教法人としては解散される(?)数年先に、任意の宗教団体として残る世界平和統一家庭連合、各種関連団体と日本社会がどう付き合っていくかという課題が残されたままである。 制度・法律的な規制には限界があり、若者がだまされず、中高年が不安につけこまれないための智恵と人間関係を社会の各層でそなえることでしか被害を減らすことはできない。

   韓国の統一協会と

  日本の統一協会

 1961年韓国で朴正煕(パク・チョンヒ)氏がクーデターで政権につき「反共法」を制定して共産主義に対抗する「勝共運動」を展開。統一協会の別組織「国際勝共連合」は政権の庇護を受けた。

 1973年、日本では、教祖の文鮮明と韓鶴子夫妻と岸信介元総理が教団本部で記念撮影。2004年、日本の統一協会久保木修己元会長が「美しい国日本の使命」という本を出版。2006年には、安倍元総理が「美しい国へ」の本を発行している。

    組織票(6~8万)の

  差配は安倍元首相

 統一協会の組織の差配は安倍元首相がになってきた。また、はがきの郵送やビラの配布などを手伝う。2016年の参議院選挙では、宮沢善文候補を支援。統一協会・世界平和連合は、「宮沢候補の掲げる政策が我々の理念と一致」とパンフレットに記載している。

           

                                    講演をする櫻井義秀教授
               開会挨拶をする浦瀬佑司代表

2023年2月17日金曜日

3・1ビキニデー北海道集会を開催

      3・1ビキニデー北海道集会を開催

 

  2月4日、北海道クリスチャンセンターにおいて、3・1ビキニデー北海道集会が開催されました。

 主催は、北海道原水協など。日中友好協会札幌支部も参加団体です。

 集会では、主催者を代表して、北海道宗教者平和協議会理事長で一条寺住職の殿山善彦実行委員長が挨拶しました。殿山氏は世界は戦争の時代に突入してしまった。新たな危機感を持たざるをえない。戦争を始めるのは簡単だ。どう終わらせるのか、見通しを持っているものは誰もいないなどと述べました。

  殿山氏は、本日の3・1ビキニデーを機に、平和への危機を共有し、核兵器の廃絶、原発の廃止に向け力を合わせましょうと呼びかけました。

 追悼の部では、殿山住職の読経の中、参加者を代表して北海道被爆者協会の代表が、原水爆犠牲者と全戦争犠牲者の御霊に献花しました。続いて、北海道キリスト者平和の会の黒田靖氏が、平和の願いを朗読提案、被災船元乗組員の証言を紹介しました。

 講演の部では、『「ビキニ事件」と日本の戦後』『私たちは「核時代に生きる当事者」』と題して岡村啓佐太平洋核被災センター副代表が、1時間強の講演を豊富な資料使って行いました。

 ヤルタ会談後の6日、ソ連の参戦前に広島にウラン型原爆を投下。ソ連参戦の9日長崎にプルトニュウム型原爆を投下。 ビキニ事件ではアメリカが日本に200万ドルを見舞金として支払うことで政治取引を行う。また、ビキニ被爆船員訴訟裁判は、まだ各地で闘われている。支援をと呼びかけました。
 集会は「日本政府へ 核兵器禁止条約に参加を」の決議を行い、原爆の火を守る募金の訴えが行われ終了しました。
        上は、講演される岡村啓佐太平洋核被災センター副代表。
     下は、主催者代表の北海道宗教者平和協議会理事長の殿山善彦実行委員長

文革終結宣言から8年  第20回慰霊祭を迎える 劉連仁さんの思い出(22)   

  文革終結宣言から8年

 第20回慰霊祭を迎える 

          劉連仁さんの思い出(22)

        日中友好協会北海道連 会長 鴫谷節夫


  第20回中国人殉難者全道慰霊祭は日曜日となった7月7日に挙行しました。

 例年どおりの次第でしたが、読経は小樽仏教会、世和人代表挨拶・藤井栄一商大学長、仁木町長挨拶は島本虎三氏でした。

 仁木町と小樽仏教会に感謝状が贈呈され、慰霊として太極拳表演のほかに「おたる潮太鼓」の演奏がありました。

    

     栞に載った島本町長の

   メッセージ

  島本町長は挨拶とは別に次のようなメッセージを寄せています。


 第20回の慰霊祭を迎えて

   仁木町長 島本虎三

 日中不再戦友好碑が仁木町に建立されてから、すでに20年たちました。今、第20回中国人殉難者全道慰霊祭を行うに当たり、今こそ強い反省が必要であると痛感されます。

 政府は専守防衛、平和に撤すると言いながら国防優先の言葉が次々と流れてくるのはどうしたことでしょう。

 私たちは満州事変から盧溝橋事件へと日本の軍国主義が全中国に侵略の戦火を広げ、中国人民千数百万人を殺傷したことを深く反省しなければなりません。

 「日中不再戦友好碑」のもとに、この過去を懺悔し、平和こそ何ものにも代え難い貴重な資産であることを肝に銘じ、その為の誓いの碑にしてこれを守っていきたいと考えます。


 「その為の誓いの碑にしてこれを守っていきたい」という決意は、その後の慰霊祭の基本理念としてしっかり受け継がれています。

 岸田内閣は「閣議決定」という国会を無視した独裁的手法によって、米国に組み込まれた敵基地攻撃という戦争へ進もうとしています。絶対にその道を許してはなりません。

                          (つづく)

「日中不再戦」の声を今年こそ 大橋 晃

 「日中不再戦」の声を今年こそ

                  大橋 晃

 「日中不再戦」ーー日中友好運動の原点であるこの言葉が、今年は現実味を持ったものになろうとしています。

  岸田首相は、「敵基地攻撃能力」の保有、軍事費の倍化などを手土産に訪米し、バイデン大統領と「敵基地攻撃」の運用で協力することを約束しました。これは「台湾有事」などに際して、自衛隊が米軍の指揮のもとに中国に攻め込むことを可能にするものです。

 今年を「新たな戦前の年になる」としたタモリの発言が話題となりましたが、これも現実味を帯びたものになってきています。

 私は1940年に北京で生まれ、5歳の時石家荘で終戦を迎え、翌年引き揚げました。  幼少時でしたが、戦争末期の空襲の記憶は鮮明に残っており、ウクライナの地下壕で恐怖に震える幼子を見ると、当時の記憶がフラッシュバックします。

 同時に、歴史を学ぶ中で、日本が中国の人々に与えた「加害」についても深く考えるようになりました。私の父は民間人で、中国の人々に差別的なことはしていませんでしたが、私たちの存在自体が「侵略者」の一員であったことは紛れもない事実です。

  「2度と被害者にも加害者にもならない」――これは生涯を貫く私の原点です。

 最近の中国の軍拡や一連の理不尽ともいえる行為は確かに問題です。しかし「軍事に対して軍事」がエスカレートしていけば行きつく先は明らかです。福田康夫元首相も「日中互いに軍備を強化しあう関係でいいのか」(毎日デジタル1月1日)と言っています。

 憲法9条を持つ国として、いまこそ外交的努力こそ強めるときです。そして「日中不再戦」の声を国民の間で大きく広げるときです。

          〈勤医協中央病院名誉院長〉

             (元道議会議員)




2023年1月19日木曜日

閣議決定とは        全道慰霊祭に関わる私にとっては

 閣議決定とは        内閣総理大臣とその閣僚の合議体  で、内閣の権限事項を決定

              するこ と、非公開なもの


全道慰霊祭に関わる私にとっては    国民に何の説明もせず、自分たち で決めてしまう

                   政府のやり方。理不尽で非人道的な政府決定。


 このように断言するようになったいきさつを説明します。まず、資料①、②を一読、御覧になってください。罪深い決定だと心に刻んだ歴史の真実です。資料①は中国人殉難者全道慰霊祭の案内文です。資料②は日中不再戦友好碑の背面文です。

 中国人殉難者全道慰霊祭に参加するようになったのは、仁木九条の会事務局員として鴫谷先生の講演を企画・運営する一員となってからです。2009年の8月に、第2回すいとんを食べながら平和を語る会で、「なぜ日中不再戦友好碑が仁木町にあるのか」というテーマで、歴史的資料でわかりやすく、印象深い話をしていただきました。その時に「この閣議決定がなければ」と思いました。

 その後、2014年{集団的自衛権行使」を閣議決定、2015年「安全法制(戦争法)の強行採決」、岸田政権では「安部元首相の国葬」、「安保三文書」の閣議決定が続いています。もうこれ以上、危機的な政府決定を見逃すわけにはいきません。

 日本国憲法の精神を生かし、不再戦友好の誓いを貫くため「国民の、国民による、国民のための政治」に変えていく行動が必要です。

                      仁木町 齊藤 圭二


 資料①

 一九四二年十一月二十七日、東条内閣は「華人労務者内地移入の件」という閣議決定をしました。

 大日本帝国陸海軍と日本政府が推し進めた侵略戦争の痛ましい傷痕が、私たちの北海道の大地に深く残っています。この事実を忘れては真の日中友好は成り立ちません。


 資料②

昭和十七年、東条内閣が閣議決定し、この碑より十五粁は九百名の中国人俘虜を強制労働や栄養失調等で犠牲となりました。日中両国人民の永遠の友好を願いが再び戦うことのないことを願い哀悼の意を表します。殉難者の皆さん安らかにお眠りください。

  一九六六年十月




名実伴う 中国人殉難者全道慰霊祭を   ━第20回をめざして━

  名実伴う中国人殉難者全道慰霊祭を  ━第20回をめざして━              

      劉連仁さんの思い出(21)

      「慰霊祭のしおり」

     日中友好協会北海道連 会長 鴫谷節夫

  慰霊祭当日、参列者に配る「栞」が作られたのは、第16回です。ガリ版印刷の6ページですが、当時のやり方が判って興味深いところがあります。

 日本・中国友好協会札幌支部太極拳サークルによる慰霊太極拳がこの栞に載っています。例年事前に配布するチラシに「慰霊祭のあゆみ」では第19回(1984年7月1日)に慰霊太極拳の記載がありますが、それより3年前に始まっていたわけです。

 強制連行された中国人の要求書

 この栞の5ページと6ページには、小樽の菅原組と日本港運業会に強制連行された中国人が、米軍の荷役要請を拒否した次のような「要求書」が掲載されています。

   要求書(訳文)

一、我等は俘虜として来たのであって、華労としてきたのでない。自ら願って日本の牛馬の如き仕事をしに来たのにあらず。此れ日本軍隊が強力に中国の数十箇村を包囲、青壮年を問わず全部捕らえ、一部を捕虜とし、一部を農民として捕らえたのである。これを以て我等は俘虜待遇を受くべきで、華労待遇ではない。

二、日本に来て受けた損失に対する賠償

1、労力と精神上の損失(以下略)

2、残留家族の生産財上の損失(以下略)

3、由って、我等俘虜として日本に来たる一年間家族の音信不通(我等に通信を許さず)、故に家族の生活は維持できない。又、生死を知らず、毎日心配している。すべからく一刻も早く帰国し、以って家族の意を安んぜん。

小樽華人代表

 常金才、張玉林、税憲巧、韓明徳、武済津、王付臣、嚇土傑

 

 この資料は「小樽民衆史を語る会事務局長・琴坂尚氏の資料集」から引用したものです。


  宝物❘参列者名簿

 16回はこの外に、「中国人殉難者全道慰霊祭参列者名簿」を用意し、参列者に記帳を求めました。直筆で56名分があります。57回まで延べ参列者数はどのくらいになるか、名簿を数えてみたいと思っています。                 (つづく)

新年あけまして おめでとうございます。

  新年あけましておめでとうございます。

         日中友好協会札幌支部事務局長 影浦貞宏


      新年あけましておめでとうございます。

 と、心からお祝いしたいところですが、今年もあまり期待できませんね。

 ロシアのウクライナ侵攻や北朝鮮の度重なるミサイル発射に乗じた大軍拡。物価高騰への無策。追い打ちをかけるように消費税アップの画策。危機に乗じた原発回帰の方針。

 最も恐ろしいまやかしは「集団的自衛権の行使で敵基地攻撃能力を使える」と政府見解を述べていながら「専守防衛を守る」という、自分が何を言っているのか、よくその矛盾に耐えられるものですね。

 先日、アメリカの戦歴や介入した1950年代以降を調べてみました。主だったところでまず1950年の朝鮮戦争、グアテマラ革命の介入、キューバ介入、トンキン湾事件、ベトナム戦争、リビア空軍機撃墜、イラク戦争、ロシア・ウクライナ戦争まで32回介入や戦争をやっていない年はベトナム戦争後の7年間だけでした。

 私は74年から92年の間に3回アメリカに渡りましたが、スーパーに入ると入口カウンターに、銃やライフルが壁にかけてあって、身分証明書があれば誰でも買えるとのことでした。当然銃による犯罪は日本の数百倍に上るとのことした。

 こうした好戦的なアメリカと安保条約を結んで、なぜ安全なのでしょう。

 今年もまた、皆さんと一緒に重い腰をあげなければなりませんね。