2023年2月17日金曜日

「日中不再戦」の声を今年こそ 大橋 晃

 「日中不再戦」の声を今年こそ

                  大橋 晃

 「日中不再戦」ーー日中友好運動の原点であるこの言葉が、今年は現実味を持ったものになろうとしています。

  岸田首相は、「敵基地攻撃能力」の保有、軍事費の倍化などを手土産に訪米し、バイデン大統領と「敵基地攻撃」の運用で協力することを約束しました。これは「台湾有事」などに際して、自衛隊が米軍の指揮のもとに中国に攻め込むことを可能にするものです。

 今年を「新たな戦前の年になる」としたタモリの発言が話題となりましたが、これも現実味を帯びたものになってきています。

 私は1940年に北京で生まれ、5歳の時石家荘で終戦を迎え、翌年引き揚げました。  幼少時でしたが、戦争末期の空襲の記憶は鮮明に残っており、ウクライナの地下壕で恐怖に震える幼子を見ると、当時の記憶がフラッシュバックします。

 同時に、歴史を学ぶ中で、日本が中国の人々に与えた「加害」についても深く考えるようになりました。私の父は民間人で、中国の人々に差別的なことはしていませんでしたが、私たちの存在自体が「侵略者」の一員であったことは紛れもない事実です。

  「2度と被害者にも加害者にもならない」――これは生涯を貫く私の原点です。

 最近の中国の軍拡や一連の理不尽ともいえる行為は確かに問題です。しかし「軍事に対して軍事」がエスカレートしていけば行きつく先は明らかです。福田康夫元首相も「日中互いに軍備を強化しあう関係でいいのか」(毎日デジタル1月1日)と言っています。

 憲法9条を持つ国として、いまこそ外交的努力こそ強めるときです。そして「日中不再戦」の声を国民の間で大きく広げるときです。

          〈勤医協中央病院名誉院長〉

             (元道議会議員)




2023年1月19日木曜日

閣議決定とは        全道慰霊祭に関わる私にとっては

 閣議決定とは        内閣総理大臣とその閣僚の合議体  で、内閣の権限事項を決定

              するこ と、非公開なもの


全道慰霊祭に関わる私にとっては    国民に何の説明もせず、自分たち で決めてしまう

                   政府のやり方。理不尽で非人道的な政府決定。


 このように断言するようになったいきさつを説明します。まず、資料①、②を一読、御覧になってください。罪深い決定だと心に刻んだ歴史の真実です。資料①は中国人殉難者全道慰霊祭の案内文です。資料②は日中不再戦友好碑の背面文です。

 中国人殉難者全道慰霊祭に参加するようになったのは、仁木九条の会事務局員として鴫谷先生の講演を企画・運営する一員となってからです。2009年の8月に、第2回すいとんを食べながら平和を語る会で、「なぜ日中不再戦友好碑が仁木町にあるのか」というテーマで、歴史的資料でわかりやすく、印象深い話をしていただきました。その時に「この閣議決定がなければ」と思いました。

 その後、2014年{集団的自衛権行使」を閣議決定、2015年「安全法制(戦争法)の強行採決」、岸田政権では「安部元首相の国葬」、「安保三文書」の閣議決定が続いています。もうこれ以上、危機的な政府決定を見逃すわけにはいきません。

 日本国憲法の精神を生かし、不再戦友好の誓いを貫くため「国民の、国民による、国民のための政治」に変えていく行動が必要です。

                      仁木町 齊藤 圭二


 資料①

 一九四二年十一月二十七日、東条内閣は「華人労務者内地移入の件」という閣議決定をしました。

 大日本帝国陸海軍と日本政府が推し進めた侵略戦争の痛ましい傷痕が、私たちの北海道の大地に深く残っています。この事実を忘れては真の日中友好は成り立ちません。


 資料②

昭和十七年、東条内閣が閣議決定し、この碑より十五粁は九百名の中国人俘虜を強制労働や栄養失調等で犠牲となりました。日中両国人民の永遠の友好を願いが再び戦うことのないことを願い哀悼の意を表します。殉難者の皆さん安らかにお眠りください。

  一九六六年十月




名実伴う 中国人殉難者全道慰霊祭を   ━第20回をめざして━

  名実伴う中国人殉難者全道慰霊祭を  ━第20回をめざして━              

      劉連仁さんの思い出(21)

      「慰霊祭のしおり」

     日中友好協会北海道連 会長 鴫谷節夫

  慰霊祭当日、参列者に配る「栞」が作られたのは、第16回です。ガリ版印刷の6ページですが、当時のやり方が判って興味深いところがあります。

 日本・中国友好協会札幌支部太極拳サークルによる慰霊太極拳がこの栞に載っています。例年事前に配布するチラシに「慰霊祭のあゆみ」では第19回(1984年7月1日)に慰霊太極拳の記載がありますが、それより3年前に始まっていたわけです。

 強制連行された中国人の要求書

 この栞の5ページと6ページには、小樽の菅原組と日本港運業会に強制連行された中国人が、米軍の荷役要請を拒否した次のような「要求書」が掲載されています。

   要求書(訳文)

一、我等は俘虜として来たのであって、華労としてきたのでない。自ら願って日本の牛馬の如き仕事をしに来たのにあらず。此れ日本軍隊が強力に中国の数十箇村を包囲、青壮年を問わず全部捕らえ、一部を捕虜とし、一部を農民として捕らえたのである。これを以て我等は俘虜待遇を受くべきで、華労待遇ではない。

二、日本に来て受けた損失に対する賠償

1、労力と精神上の損失(以下略)

2、残留家族の生産財上の損失(以下略)

3、由って、我等俘虜として日本に来たる一年間家族の音信不通(我等に通信を許さず)、故に家族の生活は維持できない。又、生死を知らず、毎日心配している。すべからく一刻も早く帰国し、以って家族の意を安んぜん。

小樽華人代表

 常金才、張玉林、税憲巧、韓明徳、武済津、王付臣、嚇土傑

 

 この資料は「小樽民衆史を語る会事務局長・琴坂尚氏の資料集」から引用したものです。


  宝物❘参列者名簿

 16回はこの外に、「中国人殉難者全道慰霊祭参列者名簿」を用意し、参列者に記帳を求めました。直筆で56名分があります。57回まで延べ参列者数はどのくらいになるか、名簿を数えてみたいと思っています。                 (つづく)

新年あけまして おめでとうございます。

  新年あけましておめでとうございます。

         日中友好協会札幌支部事務局長 影浦貞宏


      新年あけましておめでとうございます。

 と、心からお祝いしたいところですが、今年もあまり期待できませんね。

 ロシアのウクライナ侵攻や北朝鮮の度重なるミサイル発射に乗じた大軍拡。物価高騰への無策。追い打ちをかけるように消費税アップの画策。危機に乗じた原発回帰の方針。

 最も恐ろしいまやかしは「集団的自衛権の行使で敵基地攻撃能力を使える」と政府見解を述べていながら「専守防衛を守る」という、自分が何を言っているのか、よくその矛盾に耐えられるものですね。

 先日、アメリカの戦歴や介入した1950年代以降を調べてみました。主だったところでまず1950年の朝鮮戦争、グアテマラ革命の介入、キューバ介入、トンキン湾事件、ベトナム戦争、リビア空軍機撃墜、イラク戦争、ロシア・ウクライナ戦争まで32回介入や戦争をやっていない年はベトナム戦争後の7年間だけでした。

 私は74年から92年の間に3回アメリカに渡りましたが、スーパーに入ると入口カウンターに、銃やライフルが壁にかけてあって、身分証明書があれば誰でも買えるとのことでした。当然銃による犯罪は日本の数百倍に上るとのことした。

 こうした好戦的なアメリカと安保条約を結んで、なぜ安全なのでしょう。

 今年もまた、皆さんと一緒に重い腰をあげなければなりませんね。


2022年12月13日火曜日

慰霊祭の基礎固まる  第10回慰霊祭      

 慰霊祭の基礎固まる

  第10回慰霊祭                   

     劉連仁さんの思い出(20)

   日中友好協会北海道連 会長 鴫谷節夫


  早くも維持管理費の問題

 1975年中国人慰霊祭は第10回目を迎えました。

これに先立って第8回では活版印刷の案内状が作られています。しかし文面は次の通り補修のため「募金」も呼びかける内容で、中国烈士園の維持が大きな課題となる前兆でした。

 中国人殉難者全道慰霊祭への参加と「日中友好碑」の補修のための募金にご協力のお願い

  和田理事長を迎えて

 第10回慰霊祭の世話人は次の八名でした。

 実方正雄・小樽商科大学学長

 稲垣 祐・小樽市長

 岡 武夫・仁木町長

 小柄義信・余市町長

 島 悳・小樽仏教会会長

 松浦一・北大名誉教授

 戸谷富之・北大教授・日中道連会長

 秋保 充・医師・日中小樽支部会長

  次の通りメモが残っているので掲載します。

 日中不再戦友好碑建立十周年記念 中国人殉難者全道慰霊祭次第

 (A)

1開会

2地元代表挨拶 仁木町長

3読経 仏教会

4焼香 氏名読み上げ

5弔電披露 

6世話人代表挨拶戸谷会長

7閉会

  会場移動三十分

 (B)記念パーティー

1開会❘進行係(道連)

2感謝状贈呈❘

 壇上 和田、補助田浦

3日中友好協会代表挨拶

 本部和田理事長 十分間

4仏教会代表挨拶

5乾杯❘道連

6受賞者代表挨拶❘井上

7スピーチ

8閉会挨拶❘秋保


 この行事を担当した役員は約二十名でしたが、当然のことながらほとんど鬼籍に変わり、生存者は私を含め三名です。

                (つづく)

2022年12月2日金曜日

統一協会の何が問題か 郷路征記弁護士著  緊急出版

 統一協会の何が問題か

          郷路征記弁護士著  緊急出版


  マインドコントロールとは何か?


 信者はなぜ家庭を崩壊させるような

    多額の献金をするのか?


 その伝道・教化手法の違法性は

    どこにあるのか?


 統一協会と対峙した35年

 見えてきた被害者救済の道筋と、

 被害防止の方向性①2022年8月23日に自由法曹団100周年記念北海道支部特別例会・共催青年法律家協会北海道支部で行われたオンラインで講演会の内容を再編。②世界10月号。等を収録したもの。


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 ひらぎし九条の会11月例会 講演会「今の中国はどんな国か」


  ひらぎし九条の会  11月例会

 講演会「今の中国はどんな国か」

   11月20日(日)豊平区民センターにおいて、ひらぎし九条の会の11月例会が開催され、西南学院大学名誉教授の村岡伸秋さんを講師に「今の中国はどんな国か」と題して講演が行われました。

 日中友好協会札幌支部に案内があり、小川勝美理事長が参加しました。

 村岡氏は、北大経済学部助手の後、中国政府奨学金留学生として中国南京大学に留学。その後九州の西南学院大学経済学部助教授、教授を務め、昨年3月定年退職、名誉教授になったと自己紹介。

 講演では、中国の基本データなどを紹介し、経済や外交などについて1時間にわたって詳しく紹介しました。

 特に、GDPで世界第2位だが、国民一人当たりだと62位。国内格差は、北京が1位で31位の甘粛省と4・55倍にもなる。国内格差はそれでも縮小してきている。改革開放直後の79年は上海と貴州省は12倍の格差だった。

 北京などの渤海湾地帯、上海などの長三角地帯、広東省などの華南地帯の三大経済圏と10省市が経済成長をけん引してきた。

 90年一人当たりGDPが185位が2019年62位まで高まっているが、上位1%の富裕層が国内資産の25%を保有している。

 中国はモノづくりを低く見る文化があり、「ないものはお金を出して買えばいい」という考えが主流だった。現在はAIを使って物を作っていくことに。15年には「中國製造2025」を発表。先端技術分野の開発は官主導、民間資本は、主に金融や流通に流れ製造業へは遅れている。総合製造業の代表である自動車産業は、外資との合弁。都市と農村問題では、農村はいまでも30%は読み書きができない。

 外交では、「一帯一路」構想の立ち上げ、2017年習近平は「大国外交」の言及。中国の伝統的な対外政策は「朝貢」と「柵封」体制、「国際社会」や「主権国家」の概念が希薄。などと紹介しました。

 男女平等の質問に答えて、農村はいまも封建的であり、都市部は女性が強く、食事などもつくらないで買い求めるのが普通などと紹介しました。