2017年10月10日火曜日

第25回10・9中国人殉難烈士慰霊の集い 近年にない晴天に恵まれて慰霊の集いが厳かに開催

 今年で25回目を迎えた「10・9中国人殉難烈士慰霊の集い」が室蘭市イタンキ岬にある慰霊碑前において開催されました。
 参加者は、地方からの参加を含め71人でした。札幌支部からは、小川勝美理事長、三木ふみよ副理事長、影浦貞宏事務局長、会員の木無喜太郎さん、本庄十喜さんと教育大大学院中国人留学生邵晶晶さんが参加しました。
 最初に参列者全員で黙祷が捧げられ、松原剛実行委員会代表が、参加者へのお礼とイタンキ浜の遺体発掘の様子や慰霊の集いの経緯を話されました。
 参加者全員による献花のあと、張玉萍中華人民共和国駐札幌総領事館副総領事が「今年は中日国交回復45周年の記念すべき年、25年にわたる慰霊の集いを開催されたことに感謝と敬意を表したい」と述べられました。次いで、室蘭工業大学中国人留学生学友会会長千越洋さん、中国人殉難者全道慰霊祭事務局(日中友好協会北海道支部連合会理事長)小川勝美氏が挨拶に立ちました。
 続いて、合唱団あすなろの追悼合唱、三木ふみよさんの慰霊太極拳の表演が行われました。
 また、昨年の慰霊の集いなどを取材した伊達高校放送局が北海道のNHK杯最優秀賞を受賞したラジオドキュメントが流されました。
 慰霊の集い開催前に、慰霊碑にお菓子が供えてありました。あとで分かったことですが、お母さんに伴われた中学1年の女生徒が供えたものとわかりました。室蘭の友好都市中国日照市に来年訪問する予定の生徒で、慰霊の集いのことを知って供えて行ったとのことでした。出来れば慰霊の集いに参加して、日照市を訪問した際このことを話してほしかった。
 午後2時からは、会場を室蘭市中小企業センターに移して、「中国人強制連行犠牲者の遺骨発掘時の記録(1954年10月9日)」のDVDを視聴し、北海道教育大学札幌校准教授の本庄十喜先生による「中国人強制連行から見る日本の戦後補償問題」と題する講演を拝聴しました。 
            室蘭市イタンキ浜の中国人殉難烈士慰霊碑
               挨拶する松原剛代表
               献花する参加者
            挨拶する中国駐札幌総領事館の張玉萍副総領事

              挨拶する道連小川勝美理事長
           慰霊太極拳を表演する三木ふみよ副理事長
          報告する北海道教育大学札幌校の本庄十喜准教授
            発言する伊達高校放送局の女子生徒
                        発言する北海道教育大学札幌校大学院生の邵晶晶さん