9月23日、北海道大学人文・社会科学総合研究棟で開催された北大民法研究会で、日中道連主催の中国旅行に参加された吉田邦彦教授が「中国での毒ガス兵器遺棄を巡る戦後責任問題ーーーチチハルの毒ガス被害者の聞き取りを受けて」のテーマで報告されました。日中友好協会から小川勝美道連事務局長、河野紘苫小牧支部事務局長が出席しました。
吉田教授は、道連主催で行われた中国旅行(8月26日から9月1日)に参加されたのち、独自に毒ガス被害者に面会されました。報告はこれを受けての研究報告でした。チチハル事件んの被害者の楊樹茂(58歳)さん、憑佳緑(23歳)さん、千景芝(68歳)さん及びフラルキ事件の李国強・王雅珍ご夫妻と面会されています。さらに、すでに結審している4つの裁判(いずれも原告敗訴)の経過・内容について解説がありました。被毒時から13年~29年もの時間を経過しているにもかかわらず後遺症に苦しんでいる被害者になんら手を差し伸べられていない現状に大きな問題があると研究者の立場で報告しました。加えて、吉田教授は広島県大久野島での毒ガス製造工場跡を視察され、そのことについても触れられました。また、コメンテーターとして淡路剛久立教大学名誉教授の参加があり発言されました。
出席した学生や他の研究者から、こうした事実を広く伝えて、世論を喚起していくことがこの問題の解決に大切だとの意見が出されました。
2016年10月7日金曜日
第24回 室蘭で 10・9 中国人殉難烈士慰霊の集い
10月2日、秋晴れの下、室蘭市イタンキ浜の中国人殉難烈士慰霊碑前で、「第24回10・9中国人殉難烈士慰霊の集い」が開催され、58人が参加しました。
参会者全員で黙祷をささげたあと、松原剛実行員会代表は「個人参加の実行委員会をつくり、幅広い市民に呼びかけ、1993年10月9日にイタンキで遺骨が発掘された日にちなみ10・9を冠した慰霊の集いを開催し、以来毎年開催してきた」などの挨拶が行われ、続いて参会者が次々と献花を行いました。
中国人殉難者全道慰霊祭の鴫谷節夫事務局長(日中友好協会北海道連会長)などが来賓挨拶をされました。
中国から室蘭工業大学に留学している3人の学生も紹介を受けました。
また、室蘭合唱団「あすなろ」の皆さんが「砂に消えた人々」を合唱しました。
鴫谷節夫道連会長が慰霊の太極拳を表演しました。
札幌支部からは、小川勝美理事長、影浦貞宏事務局次長と教育大学の本庄十喜先生が参加しました。
午後2時からは中小企業センターの大会議室で懇談会を開き、「証言 侵略戦争 人間から鬼へ、そして人間へ」のDVDと「中国人強制連行犠牲者の遺骨発掘時(1954年10月9日)の記録」のDVDを視聴しました。
懇談会では、様々な意見などが出され、また、犠牲者の数と遺骨の数の違いなどに質問が出され鴫谷会長が丁寧に答えていました。
また、慰霊の集いと懇談会に伊達高校放送局の生徒さん2人が参加し、高文連のコンクールに慰霊碑や集いを取り上げたいと話していました。
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参会者全員で黙祷をささげたあと、松原剛実行員会代表は「個人参加の実行委員会をつくり、幅広い市民に呼びかけ、1993年10月9日にイタンキで遺骨が発掘された日にちなみ10・9を冠した慰霊の集いを開催し、以来毎年開催してきた」などの挨拶が行われ、続いて参会者が次々と献花を行いました。
中国人殉難者全道慰霊祭の鴫谷節夫事務局長(日中友好協会北海道連会長)などが来賓挨拶をされました。
中国から室蘭工業大学に留学している3人の学生も紹介を受けました。
また、室蘭合唱団「あすなろ」の皆さんが「砂に消えた人々」を合唱しました。
鴫谷節夫道連会長が慰霊の太極拳を表演しました。
札幌支部からは、小川勝美理事長、影浦貞宏事務局次長と教育大学の本庄十喜先生が参加しました。
午後2時からは中小企業センターの大会議室で懇談会を開き、「証言 侵略戦争 人間から鬼へ、そして人間へ」のDVDと「中国人強制連行犠牲者の遺骨発掘時(1954年10月9日)の記録」のDVDを視聴しました。
懇談会では、様々な意見などが出され、また、犠牲者の数と遺骨の数の違いなどに質問が出され鴫谷会長が丁寧に答えていました。
また、慰霊の集いと懇談会に伊達高校放送局の生徒さん2人が参加し、高文連のコンクールに慰霊碑や集いを取り上げたいと話していました。
| 伊達高校放送局のみなさん |
月寒高校放送局が劉連仁をテーマに
10月12~14日の3日間、江別市民会館で開催される「第55回高文連放送コンテスト石狩大会」に月寒高校放送局は、ラジオドキュメント部門に劉連仁の過酷な運命を取り上げることにしました。
劉連仁は、1944年秋、中国山東省草泊で突然日本軍に拉致され、雨竜郡沼田町の明治工業昭和鉱業所に連行された中国人です。極悪な環境と過酷な強制労働に耐えかねて終戦の直前に脱走。終戦を知らず13年もの間、北海道の山野を逃げ回った人です。
9月25日、局長の谷奥季穂さん、局員の薄木楓香さん、小泊有生さんの3名が日中友好協会札幌支部事務局次長の影浦貞宏さん夫妻の案内で、「劉連仁碑を伝える会」の三上勝男会長、大嶽秋夫事務局長、今野一三六代表代行と若葉会館でお会いし、「劉連仁生還碑」を訪問。三上会長などから生還碑建立の経緯などを聞きました。谷奥さんはインタビューを終えて「大変ショックを受けました。5分間の短い発表ですが一生懸命まとめたい」と話していました。
劉連仁は、1944年秋、中国山東省草泊で突然日本軍に拉致され、雨竜郡沼田町の明治工業昭和鉱業所に連行された中国人です。極悪な環境と過酷な強制労働に耐えかねて終戦の直前に脱走。終戦を知らず13年もの間、北海道の山野を逃げ回った人です。
9月25日、局長の谷奥季穂さん、局員の薄木楓香さん、小泊有生さんの3名が日中友好協会札幌支部事務局次長の影浦貞宏さん夫妻の案内で、「劉連仁碑を伝える会」の三上勝男会長、大嶽秋夫事務局長、今野一三六代表代行と若葉会館でお会いし、「劉連仁生還碑」を訪問。三上会長などから生還碑建立の経緯などを聞きました。谷奥さんはインタビューを終えて「大変ショックを受けました。5分間の短い発表ですが一生懸命まとめたい」と話していました。
中華人民共和国成立 67周年祝賀会が盛大に開催
9月26日、札幌パークホテルで、総領事館主催による「中華人民共和国成立67周年祝賀会」が、盛大に開催されました。
日本中国友好協会札幌支部から、小川勝美理事長、三木ふみよ事務局長、影浦貞宏事務局次長の3人が参加しました。
中国総領事館の孫振勇総領事は、「67年前に成立した新中国は、貧しく、戦争の被害が大きかったところからのスタートでした。今日では、世界第二位の経済大国に発展し、外貨準備高も世界一になるなど歴史的な発展を遂げてきました。中国と日本との関係も大きく発展し、中国と日本の往来は700万人を超え、貿易高も3000万ドルを超えた。飛行機も週1100便が飛んでいます。北海道への旅行者は、2015年の外国人旅行者の内、中国からの来訪者が63%を占めており、香港、台湾、マカオを加えると65%にのぼっています。中国と日本は平和的発展と協力をウイウイの関係で進めたい」などと挨拶されました。
副知事や秋元克広札幌市長などの祝辞の後、祝宴に入り、日本の各界の皆さんや華僑の皆さんなどが挨拶を交わし、交流しました。
ステージでは中国琵琶やニ胡の演奏が行われ、北海道華僑華人連合会の合唱サークルが副会長で私どもの中国語教室の楊志剛先生のアコーディオン伴奏で合唱を披露しました。
日本中国友好協会札幌支部から、小川勝美理事長、三木ふみよ事務局長、影浦貞宏事務局次長の3人が参加しました。
中国総領事館の孫振勇総領事は、「67年前に成立した新中国は、貧しく、戦争の被害が大きかったところからのスタートでした。今日では、世界第二位の経済大国に発展し、外貨準備高も世界一になるなど歴史的な発展を遂げてきました。中国と日本との関係も大きく発展し、中国と日本の往来は700万人を超え、貿易高も3000万ドルを超えた。飛行機も週1100便が飛んでいます。北海道への旅行者は、2015年の外国人旅行者の内、中国からの来訪者が63%を占めており、香港、台湾、マカオを加えると65%にのぼっています。中国と日本は平和的発展と協力をウイウイの関係で進めたい」などと挨拶されました。
副知事や秋元克広札幌市長などの祝辞の後、祝宴に入り、日本の各界の皆さんや華僑の皆さんなどが挨拶を交わし、交流しました。
ステージでは中国琵琶やニ胡の演奏が行われ、北海道華僑華人連合会の合唱サークルが副会長で私どもの中国語教室の楊志剛先生のアコーディオン伴奏で合唱を披露しました。
2016年9月9日金曜日
中国東北地方 歴史と文化の旅 8月26日~9月1日 22人が参加
8月26日、千歳空港を発って韓国の仁川経由で中国の瀋陽に着き、新幹線でハルピンに着きました。
ハルピンでは、昨年8月15日に開館した旧日本軍731部隊の展示館を見学。
日本語による説明を聞けるイヤホーンが配布され、各展示品や写真の前に行くと自動的に説明が入り、説明を聞きながら展示品を見て回ることができました。
約1時間で展示資料館を見て、専用の観覧用の車で広い731部隊の細菌戦のネズミの飼育場跡や人体実験・凍傷実験などを行った各施設址を見て回りました。731部隊が撤収するとき爆破した大型の焼却炉の一面の壁と3本の煙突が残っていました。
昨年の展示資料館のオープンに合わせて、施設址の周辺も整備されていました。
ハルピン駅に開設された安重根記念館も見学しました。
ハルピンから新幹線でチチハルに向かいました。
苫小牧支部の河野さん姉弟の生家跡を探しました。姉の生家跡も弟の生家跡も高層マンションが建っていました。
チチハルでは毒ガス兵器と製造していた建物跡を見学し、遺棄した毒ガスで被害が出た現場を見学(マンションの広場に地下駐車場づくりの中でドラム缶5本の毒ガスを重機で掘り出して被爆)しました。
チチハルから新幹線で瀋陽に移動。新幹線の左右に大慶油田の採油機が動いていました。また、地平線までの高粱畑が広がっていました。
瀋陽からバスで撫順に行き、石炭の露天掘りを見学し、撫順戦犯管理所跡を見学しました。
平頂山事件の現場に建つ資料館を見学。慰霊の花輪を献花し黙祷しました。
瀋陽に戻り、9・18歴史博物館を見学、張学良の銅像も見学(2001年死亡後、国共合作の評価が高まり像が建立)しました。
ハルピンでは、昨年8月15日に開館した旧日本軍731部隊の展示館を見学。
日本語による説明を聞けるイヤホーンが配布され、各展示品や写真の前に行くと自動的に説明が入り、説明を聞きながら展示品を見て回ることができました。
約1時間で展示資料館を見て、専用の観覧用の車で広い731部隊の細菌戦のネズミの飼育場跡や人体実験・凍傷実験などを行った各施設址を見て回りました。731部隊が撤収するとき爆破した大型の焼却炉の一面の壁と3本の煙突が残っていました。
昨年の展示資料館のオープンに合わせて、施設址の周辺も整備されていました。
ハルピン駅に開設された安重根記念館も見学しました。
ハルピンから新幹線でチチハルに向かいました。
苫小牧支部の河野さん姉弟の生家跡を探しました。姉の生家跡も弟の生家跡も高層マンションが建っていました。
チチハルでは毒ガス兵器と製造していた建物跡を見学し、遺棄した毒ガスで被害が出た現場を見学(マンションの広場に地下駐車場づくりの中でドラム缶5本の毒ガスを重機で掘り出して被爆)しました。
チチハルから新幹線で瀋陽に移動。新幹線の左右に大慶油田の採油機が動いていました。また、地平線までの高粱畑が広がっていました。
瀋陽からバスで撫順に行き、石炭の露天掘りを見学し、撫順戦犯管理所跡を見学しました。
平頂山事件の現場に建つ資料館を見学。慰霊の花輪を献花し黙祷しました。
瀋陽に戻り、9・18歴史博物館を見学、張学良の銅像も見学(2001年死亡後、国共合作の評価が高まり像が建立)しました。
| 凍傷実験を行った建物 |
関東軍731部隊の記念館の写真
2016年9月7日水曜日
北区革新懇学習講演会 「中国の政治を考える」 慶応大学東アジア研究所所長高橋伸夫教授
9月5日、北区民センターにおいて、「中国の政治を考える」と題して、慶応大学法学部教授・同大学東アジア研究所所長の高橋伸夫氏を招き、学習講演会を開き60人が参加しました。主催は札幌市北区革新懇だが、後援に日中友好協会も加わわりました。
高橋教授は、4つの問題点から述べられました。
先ず、「中国の政治体制の起源」はどこから来るのか。中国伝統のエリート主義である賢人集団が文化水準の低い民を治めるという考え方があり、昔は科挙に合格した官僚たちが治め、現在はエリート大学卒業者が治めるようになった。初期の共産党員は教育を受けていないものや小学校卒業者が約9割を占めていたが、現在は約1割に減少している。また、急速な近代化を目指した国民党の開発主義にも似て、先進国に早く追いつくため権力の集中を行っている。また、旧ソ連の政治体制の「国家化された党」と同じく、国家と共産党が一体化され、両者の境界線が不明瞭である。共産党の決定が政府の政策の決定となっており、「以党治国」である。
次に「政治体制を支えるイデオロギー」について。当然、マルクス主義もあるが、国家を崇拝するナショナリズム・強国への夢とは矛盾しており、また、中国の伝統的な価値観である儒教とも矛盾してしまう。
次に「中国の政治の特徴と動態」について。
中国の政策決定はどの様に決められているのかよく分からず、権力の下降過程に大きな比重がおかれている。政策を批判すべきマスコミや労働組合、全人代も支持するだけになっている。そのため、人々のネガティブフィードバックが効きにくく、いわゆる「中国の振り子」といわれる様に、政策が極端から極端に走る傾向がある。この政治システムでは、人々の要求が単純であれば機能しやすいが、多様化していくと無理が起きてくる。しかし、文革が終焉し、1979年の「北京の春」があったが、「文革の前に戻ろう」といった考えがあっても、民主主義の構想はなかった。中国の未来は民主化は困難であるが、権威主義体制の維持は次第に難しくなるのでないかと述べられました。
高橋教授は、4つの問題点から述べられました。
先ず、「中国の政治体制の起源」はどこから来るのか。中国伝統のエリート主義である賢人集団が文化水準の低い民を治めるという考え方があり、昔は科挙に合格した官僚たちが治め、現在はエリート大学卒業者が治めるようになった。初期の共産党員は教育を受けていないものや小学校卒業者が約9割を占めていたが、現在は約1割に減少している。また、急速な近代化を目指した国民党の開発主義にも似て、先進国に早く追いつくため権力の集中を行っている。また、旧ソ連の政治体制の「国家化された党」と同じく、国家と共産党が一体化され、両者の境界線が不明瞭である。共産党の決定が政府の政策の決定となっており、「以党治国」である。
次に「政治体制を支えるイデオロギー」について。当然、マルクス主義もあるが、国家を崇拝するナショナリズム・強国への夢とは矛盾しており、また、中国の伝統的な価値観である儒教とも矛盾してしまう。
次に「中国の政治の特徴と動態」について。
中国の政策決定はどの様に決められているのかよく分からず、権力の下降過程に大きな比重がおかれている。政策を批判すべきマスコミや労働組合、全人代も支持するだけになっている。そのため、人々のネガティブフィードバックが効きにくく、いわゆる「中国の振り子」といわれる様に、政策が極端から極端に走る傾向がある。この政治システムでは、人々の要求が単純であれば機能しやすいが、多様化していくと無理が起きてくる。しかし、文革が終焉し、1979年の「北京の春」があったが、「文革の前に戻ろう」といった考えがあっても、民主主義の構想はなかった。中国の未来は民主化は困難であるが、権威主義体制の維持は次第に難しくなるのでないかと述べられました。
パソコンのパワーポイントを使って講演する高橋伸夫慶応大学教授
2016年9月6日火曜日
2016年 第36回 さっぽろ平和行動 8・15 反戦街頭宣伝行動
2016年さっぽろ平和行動実行員会(北海道平和婦人会、札幌地区労連、北海道憲法会議など、日中友好協会札幌支部も参加団体)は、8月15日午前11時から30分間、札幌市中央区南1条西2丁目の交差点四つ角(池内前)で、約50人の参加者が『「戦時中の召集令状」に「これが赤紙です」記した赤い紙のチラシを配布しました。
日中友好協会札幌支部からは小川勝美理事長と影浦貞宏事務局次長が参加し、「これが赤紙です」「ぜひお読みください」などと声をかけながら通行する市民に配布しました。
池内前の宣伝カーからは、平和婦人会の細川久美子会長や北海道憲法会議の斉藤耕事務局長・弁護士などが戦争法を廃止しようなどと訴えました。
正午からは、貸し切り市電「8・15走れ平和号」が4丁目電停から一周しました(約1時間)。
赤紙を配布する小川勝美理事長と影浦貞宏事務局次長
日中友好協会札幌支部からは小川勝美理事長と影浦貞宏事務局次長が参加し、「これが赤紙です」「ぜひお読みください」などと声をかけながら通行する市民に配布しました。
池内前の宣伝カーからは、平和婦人会の細川久美子会長や北海道憲法会議の斉藤耕事務局長・弁護士などが戦争法を廃止しようなどと訴えました。
正午からは、貸し切り市電「8・15走れ平和号」が4丁目電停から一周しました(約1時間)。
赤紙を配布する小川勝美理事長と影浦貞宏事務局次長
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