2015年8月25日火曜日

ベトナム戦争終結40年    ツーズー病院タン院長とドクさんとの市民交流集会


  8月5日、札幌の道新ホールで、「ベトナム戦争終結40年、枯葉剤の苦しみ今も」と題して、ベトナムのツーズー病院のタン院長とドクさんを迎えて、市民交流集会が開かれ、230人が参加しました。
 たかさき法律事務所の小池ちひろ弁護士の司会で始まり、6分間の映像「沖縄のベトナム村」を上映。沖縄にベトナムを模した村を作り、沖縄の人を借り立て、ベトナム人に模して、ジャングル戦の訓練を行っている映像でした。
 呼びかけ人を代表して、日本弁護士連合会の元副会長の髙﨑暢弁護士が「国民の多数が戦争法案の廃案を願っている。若者やママさんも反対に立ちあがっている。創価学会員も反対の声を上げ始めた」と紹介しながらタン院長とドクさんを迎え、さらに廃案まで頑張ろうと呼びかけました。
 タン院長は、米軍による枯葉剤の散布で、植物が枯れるだけでなく、土も水もそして汚染された魚を食べて手や足の無いこどもが生まれたことを生々しく語りました。
 10年前からアメリカを裁判で訴えているが何の回答もないと怒りを語りました。
 ツーズー病院には60人が入所する施設「平和村」がある。枯葉剤の2代目3代目です。と紹介しました。ここに海外からの訪問者、日本からもよく来られる。戦争が終わってから生まれるこどもに長く影響が出ると話し「皆で世界を平和にしましょう。世界から戦争を無くしましょう」と呼びかけました。
 ドクさんは「私は戦争の被害者で、兄のベトは2007年に死にました」と語り、「今生きているのは日本の先生のおかげです。1988年手術で2人に分けました。私はコンピューターを習い、平和村の社員になった。私は脳障害があるので3年のところを5年かけて学んだ。私は走れない。歩くのも大変です。結婚して2人のこどもがいます。上の子は小学校1年生になります。私は、日本がベトナムの病院などに支援してくれていることに感謝しています」と述べました。
 挨拶する髙﨑暢弁護士
報告する平和村のタン院長とドクさん