2016年12月2日金曜日

しめやかに 席占明さんを偲ぶ会を開催

日本中国友好協会と親しかった華僑の長老・席占明さんが、昨年11月12日、90歳で亡くなられ、一周忌として偲ぶ会が、11月11日、ホテルガーデンパレスで開催されました。

 孫振勇さん(中国駐札幌総領事館総領事)を顧問として、発起人は、華僑の呉敦さん(株・ノーステクノロジー代表取締役)、曲健三さん(株・晋南貿易代表取締役)、張相律さん(株・北海道チャイナワーク代表取締役)、張豫濱さん(在日中国科学技術者連盟北海道分会会長)、巴特尓さん(北海道華僑華人連合会会長)、田義之さん(北海道中国会会長)、そして、私共の小川勝美さん(日本中国友好協会札幌支部理事長)、青木雅典さん(北海道日中友好協会会長)、古川隆之さん(日中友好道民運動連絡会議議長)が加わり、約30人が参列し、献花、献杯のあと、席占明さんの思い出などを語り合いました。
 
 協会からは、鴫谷節夫道連会長、小川札幌支部理事長、三木ふみよ事務局長、影浦貞宏事務局長の4人が参列しました。
 呉さんは席さんの経歴を紹介しました。席さんは、1925年に山西省陽高県に生まれ、1944年に北海道帝国大学農学部に留学し、新中国成立の年1949年の北海道札幌華僑総会創立に奮闘し、事務局長兼副会長を経て、2002年5代目会長となりました。その間、68年から中央区のエイトビルで中華書店を開き、76年から2002年まで北大の中国語講師をされました。
 
  奥様の周玉蘭さんは、このような会を催してくれたことに感謝を述べました。
 鴫谷節夫道連会長は、戦時中に中国から強制連行され、戦後13年間北海道中をさまよった劉連仁さんが当別で発見保護された時、席さんが通訳をされ、身の回りのことを熱心にお世話し、帰国後も何度も来日された劉連仁さんと交流してきました。
 席さんは劉連仁さんと昭和鉱業まで一緒に行き、間違いなく強制連行されたところであることを証明し、検察で証言しています。劉連仁さんが帰国するときは東京まで付き添い、横浜から見送っています。昨年の第50回中国人殉難者全道慰霊祭に、御子息の劉かん新さんと孫の劉利さんをお呼びしました。その慰霊祭の前日に札幌の小川さんと席占明さん宅に伺った時のことなども述べられました。

 最後に、曲健三さんが、席さんのご苦労をねぎらい、閉会のの挨拶をしました。
 この夜は、老華僑、新華僑の皆さんが一緒になって戦後大変苦労をなさりながら、異国の地で、華僑の皆さんのために尽力された席占明さんのために催された、心のこもった温かい会となりました。
                                      発起人代表の呉敏さんの挨拶
                     謝辞を述べる周玉蘭さん
                    席さんについて話す鴫谷節夫道連会長
                祭壇の前で周玉蘭さんと日中友好協会の人たち
                  閉会の挨拶を述べる曲健三さん
                   終了後参加者全員んで記念撮影