2020年8月7日金曜日

「戦争責任」、「戦後責任」  そして「未来責任」を果たすには  ~事実から学ぶ「勇気」と「謙虚さ」を~ 大﨑功雄           

 「戦争責任」、「戦後責任」

 そして「未来責任」を果たすには

 ~事実から学ぶ「勇気」と「謙虚さ」を~

                    大﨑功雄

                     (北海道教育大学名誉教授)


  日中友好協会創立70周年おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。一口に70年と言っても、幾多の困難を乗り越えて今に至っていると思います。

 筆者が貴協会に直接関わるようになったのは中国からの留学生を指導するようになってからですが、そのきっかけは帰国した留学生の結婚式に出席するために訪中する機会を得たことにあります。仕事柄ドイツなど欧米に行く機会は度々ありましたが、中国訪問は初めてでした。筆者は戦前日本の「加害責任」を自覚し、その事実を十分知ること無しには訪中できないと考えていましたから、訪問先(重慶市)について調べました。世界三大空爆の一つ「重慶大爆撃」について詳しく知るため、その維持会員である東京大空襲・戦災資料センターの協力を得ました。そして貴協会の門を叩いた次第です。

 重慶で最初に行ったのは、三峡博物館の「空爆資料展」見学と旧日本軍による空爆跡地をお参りし犠牲者に手を合わせることでした。その後、件の留学生が勤務する大学の日本語学科の学生さんたちと親しく話す機会を得ましたが、筆者が空爆跡地をお参りしたことを話すと彼らは異口同音に「感心した」、「あなたのような日本人に初めて会った」と話しかけてくれました。そして大学構内を丁寧に案内してくれ、是非日本に行きたいと抱負を語ってくれました。このことを通じて筆者は改めて過去に真摯に向き合い、史実を徹底的に解明することの大切さを実感しました。”南京大虐殺などなかった“”三光作戦などなかった”という言説が流布されていますからなおさらです。

 「戦争責任」をどう考えるか、筆者は直接戦争に関わった世代の「戦争責任」と戦後世代の「戦争責任」そして未来世代に対して平和な社会を残していく「未来責任」を区別しながら、そのいずれにも真摯に向き合わなければならないと考えています。そのためには、史実を掘り起こし学んでいく「勇気」と「謙虚さ」が格別に重要だと考えています。終戦記念日を迎え、改めてその意を強くしているところです。

 貴協会の果たす役割は今後ますます大きくなると考えます。どうぞ、これから80周年さらに100周年に向けて大きく発展されますよう祈念いたします。

 記念碑の設置場所などについて 美唄市に要請

  記念碑の設置場所などについて

     美唄市に要請


 8月3日、歴史・人権・平和基金(三菱マテリアル基金)の美唄市我路ファミリー公園の設置場所などについて、美唄市市長会議室で、都市整備部米澤勝部長等に記念碑建立実行員会から申し入れを行いました。

 実行委員会からは、田中貴文弁護士、藤本明弁護士、日中友好協会から小川勝美道連理事長、美唄支部から山本清作支部長、供野周夫事務局長、寺本千名夫会員(元専修大学北海道短期大学学長)、道日中、フォーラム、の8人が参加しました。

 実行委員からの申し入れ内容を田中弁護士が説明しました。

 それは、1、被害者1637人の氏名を記載した名盤を設置することについて、

 被害者の氏名を確認したいという被害者遺族の心情に応える。記念碑建立を予定している尾去澤、福岡、長崎、宮崎では、被害者の氏名を刻印した銘板を設置する。北海道についても、同様にして欲しいとの各地からの要請がある。「被害者」は美唄だけでなく、夕張、雄別(釧路)に及んでいるので、美唄市の了解が必要と考えている。

 美唄市は「北海道全体の三菱関連の記念碑を美唄一か所にまとめて設置するという趣旨は了解しているので、特に問題はない」と回答しました。

  意見交換の中で、銘板を設置するとしても「記念碑」のイメージを損なわないような形態にする必要がある。石林が林立するようなイメージは避ける。石碑に刻印するのではなく、プレート印刷というやり方もある。

 2、記念碑の設置場所については、出席者全員がそれぞれ意見を述べました。

 橋を渡った先の記念碑2基が設置してある場所については、昭和4(1929)年に三菱が建立した「弔魂碑」が設置されている。「英霊」(日本人の戦死者)を弔う趣旨であるが、これと、中国の戦争被害者の記念碑を同じ場所に設置することは、中国人遺族の感情を害するだけでなく、我々日本人の歴史認識が問われる。

 すべり台が設置してある場所

 「炭山の碑」と一体となって、炭鉱における被害の様々な実相を伝える象徴的空間として位置づけることになる。「すべり台」の土塁に「銘板」を埋め込むデザインが可能になる。国道から見える場所がいい。

 美唄市は、「本日いただいた意見も踏まえ、安田侃氏と、具体的設置個所について協議を進める」と回答しました。

 今後の進め方としては、設置場所について、安田侃氏と美唄市で話し合ってもらいます。

2020年7月7日火曜日

日中友好協会創立70周年に寄せて 本庄 十喜

  日中友好協会創立70周年に寄せて
           本庄 十喜
        北海道教育大学准教授

 この度は貴会創立70周年まことにおめでとうございます。

 私は大学生の頃より複数の市民運動に参加して参りましたが、貴会の意義深い取り組みには実に多くのことを学ばせて頂いております。とりわけ1950年代初頭という創立直後から全国で行われてきた中国人強制連行犠牲者の遺骨収集と返還、強制連行関係資料の発掘・整理、そして犠牲者の慰霊碑建立・追悼行事を通じての歴史継承活動等は、特筆すべき稀有な活動だといえるのではないでしょうか。

 2014年の来道以来、私は札幌支部の皆さんのご高配で仁木町の全道慰霊祭や室蘭のイタンキ浜で執り行わる慰霊祭に参加する機会に恵まれました。ともに参加した当時のゼミ生だった中国人留学生は、初めて知る貴会の活動に深い感銘を受け、それらの一部を修士論文としてまとめるとともに、「日中の平和の架け橋となりたい」と意気込んでおりました。私自身、来道以前は、道内に6つもの中国人慰霊碑(『強制連行中国人殉難労働者慰霊碑資料集』2016年より)があることも、それらを守り継承する地道な取り組みが貴会関係者のみなさんのご尽力によりなされていることも恥ずかしながら知らず、遅ればせながら、学生とともにようやく学ばせて頂いております。
 日中の真の友好は、日本政府が「過去の克服」を果たさぬ限り難しいことですが、貴会の70年に渡って取り組まれてきた、草の根の「真理の追究」こそが、両国間の真の友好の道しるべだといえるでしょう。

 末筆ながら、貴会のますますのご発展を心よりお祈りいたします。


     

太極拳サークル 7月3日、再開

 太極拳サークル
 7月3日、再開
 札幌支部の太極拳サークルは、新型コロナの感染予防でかでる2・7が休みのため、3・4・5・6月と4か月間休まざるを得ませんでした。
 かでる2・7は7月から使用できることになりましたが、会館側から、「14人以内の使用」と条件が付けられています。
 そのため、3日からサークル活動を再開しましたが、3日は二十四式と八十八式の10人に指導員3人の利用です。
 11日は、四十八式の7人と指導員3人の利用、17日は、四十二式が利用します。24日は連休のため休みます。
   中国語教室は
    11日から再開
 中国語教室も3月から休んでいましたが、11日再会します。
 ホワイトボード前の先生の机の前に両側にポールを立てて、上側に横のポールを付け、ここに透明のビニールシートを張りました。
 また、3人掛けのテーブルを間隔をあけて並べ、テーブルに1人が利用するようにして、1列目は左端に、2列目は右端を利用するなどの間隔をあけました。

記念碑建立・追悼事業北海道実行委員会第6回準備会を開催

    歴史・人権・平和基金(三菱マテリアル基金)
     記念碑建立・追悼事業北海道実行委員会第6回準備会を開催

 美唄の現地視察を終えて、6月30日、札幌おおぞら法律事務所で第6回目の会議が開かれました。
 1、田中弁護士から、長崎の碑の建立、工事業者との契約締結も終え、12月8日に除幕式を行うとの報告がなされました。
 2、14日の現地視察の報告がなされました。
 資料として、6月28日付けで日中友好協会美唄支部支部長山本清作名で、6月22日の支部会議を開催し、記念碑の設置場所としては、「安田侃さんが設置したいとする『すべり台』のある土塁の上」が妥当である、との結論になりました。その理由書が添えられています。文章は寺本千名夫さんがまとめています。
 田中弁護士から美唄支部の設置場所についての報告が行われました。
 議事に入って(1)設置場所について討議が行われました。「炭山の碑」が設置されているスペースが良い。設置場所について、美唄市への申し入れ・意見交換を7月21日に行うことが決まりました。
 (2)碑文についても検討が行われました。
 次回は、この申し入れ後の30日に行います。

美唄市の我路ファミリー公園の現地視察

   歴史・人権・平和基金
  (三菱マテリアル基金)の碑建立予定地
   美唄市の我路ファミリー公園の現地視察

記念碑建立・追悼事業北海道実行委員会は、6月14日、美唄市の我路ファミリー公園の現地視察を行いました。
 協会からは、鴫谷節夫道連会長、山本清作美唄支部長、供野周夫事務局長、会員の寺本千名夫(元専修大学北海道短期大学学長)さんが参加しました。
 中国人強制連行・強制労働事件北海道弁護団からは、田中貴文、藤本 明、高崎暢、小坂祥司、猪野亨の5弁護士が参加しました。ほかに社団日中とフォーラムから1人ずつが参加。
 現地では、ア、川向こうの「慰霊ゾーン」、イ、「炭山の碑」が設置されているスペースを参加者みんなでまわり調査しました。